京浜急行と関係する乗入れ各社は、10月26日(土)にダイヤ改正を行ないましたが、この改正に伴って車両運用が変わった結果、京急車による珍運用の一つ、「浅草橋行き」の運用が消滅してしまいました。
この運用は、平日73H(2472H)、土休日63H(2462H)の運行番号が与えられ、青砥009発→浅草橋024着の普通列車として走りますが、1日1本だけの浅草橋行きで、京成押上線~都営浅草線の上り(南行)最終列車、かつ他社線内のみで完結する京急車のアルバイト的運用…と、“珍しいことずくめ”の運用でした。

今年夏、所用で都内を訪れた際、偶々宿泊先を浅草橋駅近くに確保していたのですが、ふとこの列車の存在を思い出し、こんな時でなければ見られない(乗れない)だろうと思い、夜更かしして出かけたのです(^^;
梅雨時の大雨に見舞われた日でしたが、浅草橋から乗った電車を押上で下車し、2472H列車の前運用となる2373H列車(押上始発の青砥行き普通列車)に乗り換え、青砥到着後にいったん改札口を出て再入場します。



▲ 1番線の発車案内表示。時刻はもうすぐ1日が終わろうとしている23時50分頃、この時間、すでに京急線方面へ直通する電車は終了しており、残るは都営浅草線を全線走る西馬込行きの終電と、浅草橋行きの終電の2本を残すのみとなっています。



▲ 青砥駅は、方面別にホームの階層が分かれているため、青砥止まりで到着した2373H列車の車両はいったん引上げ線に入り、西馬込行き終電車が出た後、1番線ホームに入線してきます。



▲ この日はシーメンス製インバータを装備する新1000形1033編成が充当されていました。昼間の喧騒がウソのように静かなホームに、乗客のほとんどいない電車が発車を待っています。



「普通 浅草橋」の行先表示。実際の運行中にこの行先表示を見るのはこれが初めてです。


日が変わって0時09分、8両編成の浅草橋行きは各車両に1~2名ずつ程度の乗客を乗せて青砥を発車しました。京成押上線及び都営浅草線の駅に1つずつ停まりますが、乗り降りはほとんどないまま15分後の0時24分に終点の浅草橋に到着します。



▲ 浅草橋に到着した終電。僅かな乗客が下車すると同時にドアが閉まり、行先表示も「回送」に変わりました。


終電ということもあり、これ以上駅に留まっていることができなかったため、この電車がどのように翌朝まで過ごすのかは分かりませんでしたが、浅草橋には押上方に車両留置・折り返しのための引上げ線がありますので、恐らくそこで夜明かしをして、翌朝の浅草橋始発青砥行き普通列車になるものと思われます。

この運用、10月26日(土)改正以降は都営車の担当になり、平日03T(2402T)、土休日09T(2408T)の運行番号になっています。
なお、以前からダイヤ改正ごとに運用される車両がしばしば変更されており、また京急車がこの運用を担当するようになるかもしれませんね(^^;




久しぶりの京急ネタです(^^;
先日、6連を組む1500形に「1585」という番号を付けた車両を見かけました。
製造当初、4連を組んで1500番台の番号を付されたグループは1552(1549編成)が最後のはず…とその時は不思議に思いましたが、どうやら従来車に対する改番が行なわれたようです。



▲ 日中の新逗子~羽田空港間のエアポート急行運用に就く1585編成6連。6連を組む1500形のグループは、近年他車との増解結を行なわない前提で電連が撤去され、本線の普通と新逗子系統のエア急運用が専らの働き場所となっています。



1585のアップ。中間のサハ1900形が1929-1930であったこと、またネットその他の記事等から、元1637編成(1637-1638-1929(1641)-1930(1640)-1639-1642 ( )内はサハ1900形の元車号)からの改番車のようです。


この改番は、800形の後継として製造されている6連の新1000形(1300番台)の増備が続くと番号が不足する(800形が22編成ですから、単純計算で132両の1300番台が製造されるとすると、明らかに1300番台を突破します。)ため、現在1500形が使用している1600番台をこれに割り当てるために空ける措置を取っているもの-との見方が強いようです。
そのため、1600番台の1500形(当初6連(6M)として製造されたグループ)は、いずれ見納めになるものと思われます。



新カテゴリーを起こしましたが、この先どの程度増えるやら…(^^;
9月14日(土)に運行を開始した高速バスの新路線・長野~富山線。長野側の運行事業者は長電バスですが、富山側は「富山地鉄北斗バス」という富山地方鉄道グループのバス会社が担当しています。
長野県内では、富山地鉄バスの貸切車を見かけることは珍しくありませんが、高速車としては富山~池袋・新宿線が上信越道を通過するだけで、県内に停車する高速バスは初登場です。



▲ 長野駅前交差点を通過する富山地鉄北斗バスの富山行き。便数が長野行き=偶数、富山行き=奇数で振られていることから、富山側が運行の主体となっているようです。



▲ 長野駅前9番乗り場で乗車扱い中の富山行き4便。まだ利用客は決して多いとは言えないように見受けられますが、今後北陸新幹線の金沢延伸開業に伴って長野~北陸地方の旅客需要が増えてくれば、乗客増→本数増も望めない話ではないと思われます。



▲ 聞き慣れない「富山地鉄北斗バス」の社名。調べてみると、2004(平成16)年に富山地鉄の全額出資により設立された「富山地鉄中央バス」がその前身だそうで、昨年10月に系列の「富山観光バス」との合併により現社名となったそうです。



▲ 車両は長電バスと同じく貸切転用のふそうニューエアロバスが用いられています。前面にはLEDによる行先表示器が設けられましたが、トイレの設置は長電バスと同じく現時点では行なわれていません。



長野バスターミナルを始終着点とする廃止代替路線の[79]系統・川後線と[109]系統・市場線。
この2路線には、希少となった方向幕装備車として残る40685号車・40795号車と、最近譲受車として登場した99506号車が専ら用いられています(99506号車は、ほぼ川後線専属のようですが…)が、2路線で3運用あるため、予備車がない状態のようです。
そのため、本務車の検査時等には00562号車など別の中・小型車が用いられることがあるのは、他の記事でも紹介したとおりですが、先日はその00562号車が[109]系統・市場線の運用に就いているのを目撃しました。




▲ 長野バスターミナル3番乗り場にて発車待ちする00562号車による[109]系統・市場・坪根経由中尾行き。



▲ リアの表示器には「[109] 中 尾」の文字のみが表示されます。



▲ 便ごとに経由地や通過順が変わるといっても過言ではない[109]系統・市場線の側面表示。


この車両が市場線の運用に就くのは初めてではないかもしれませんが、私自身が市場線のLED表示を見たのはこれが最初で、とても新鮮な印象を受けました(^^;


毎年1~2台ずつのペースながら、増備が重ねられている信南交通の高速用エアロエース。
今年も2台が投入されたようで、そのうちの1台を長野市内で捉えることができました(^^)v



▲ 飯田~長野線にて運行中の信南交通・919号車。今年8月頃の登場と思われる車両で、形式は最新式のQRG-MS96VPとなるようです。この形式から空調は直結式に変更されていますが、この919号車では天井設置型の空調を採用しているため、従来車との外観上の差異はそれほど大きなものとはなっていないと言えます。
(※ 2013年9月撮影。なお、現在この撮影場所(歩道橋上)は工事中のため、立ち入りができなくなっています。)



▲ QRG-代になってから行なわれたマイナーチェンジにより、車間距離警報装置が標準装備となったため、バンパー中央にセンサーが設けられ、併せてナンバープレートの設置位置が向かって右寄りにオフセットされているのが特徴です。



▲ リアのLEDが右寄りにオフセットされていることから、最後部に設けられたトイレは通常仕様であると思われます。


信南交通の場合、車両の年式等に関係なく運用が組まれているようで、このように最新式の車両でも県内便に充当されることがあるようです。



時系列が前後してしまいますが…(^^; 今年7月頃に飯綱営業所に1262号車が登場しています。
12日(土)に長野総合車両センター行なわれた「鉄道フェスタ」のシャトルバスで、ようやくその姿を見ることができました(^^)v



▲ 飯綱営業所所属の1262号車。公式側の画像がこれくらいしかないのですが、前中扉、中引戸仕様で、347号車等に似た車体を持っているようです。



▲ 車椅子マークがフロントのLEDの脇に貼付されていることから、車内はスロープ付きワンステップであると思われます。



▲ リアの行先表示器は枠さえありません。元事業者の仕様だったのか、長電バス導入時に撤去されたのかは不明です。


347号車との細かな差異は、フロントに日野のエンブレムがないことや、車椅子マークのデザインの違い、リアガラス下部中央に車外スピーカー(?)が設置されていないこと…等でしょうか。
また、裾部分の赤帯の太さが347号車等と明らかに異なっており(1262号車の方が太い)、リアバンパーの部分とのつなぎ目で赤いラインが段違いになっているのも特徴的と言えそうです。



今年6月15日の記事で、明るい時間帯に狙い撃ちするも失敗した件をお届けした05066号車ですが、先の週末に高速バス・長野~新宿線の京王電鉄バスプライムシート車担当便の2号車として運行中の姿を捉えることができました(^^)v



▲ 長野駅前7番乗り場で京王電鉄バスの後ろで乗車扱い中の05066号車。一度諏訪へ転属した元川中島バスの40534号車が5月末頃に出戻ってきた車両ですが、ようやく明るい時間帯(といっても夕暮れ間近ですが…(^^;)に運行中の姿を記録できました(^^;





▲ 車両自体は、側面の社番と社名標記が変わったくらいで、特に目新しい変化があるわけではないのですが、長野に戻ってきてからは名古屋線や新宿線の増車を中心に、県内高速バスもこなしたりと、多様な活躍ぶりを見せています。



昨年11月頃に飯綱営業所に導入されたいすゞエルガLTの1190号車。先日、企業イベントのシャトルバスとして長野駅東口に姿を見せたところをようやく記録することができました(^^)v これまで、信濃町へ所用で出かける度にしばしば目撃はしていましたが、きちんと撮影できたのはこれが初めてとなりました(^^;



▲ 一見すると長電バスではお馴染みの日野レインボー2のように見えなくもないですが、大型サイズの車体幅と中型(9m)サイズの車体長が微妙なアンバランス感を醸し出すいすゞエルガLT・1190号車。長電バスの“エルガ顔”グループの中にあって、唯一フロントの行先表示器の周りが赤ではなく黒く塗られているため、これだけでもかなり浮いた存在(!?)と言えそうです(^^;


かつての長電バス(長野電鉄バス)には、UDやふそうの路線車がまとまった数で在籍していましたが、路線車としては恐らく初めてではないかと思われるいすゞ車です(貸切車でもいすゞ車というのは聞いたことがないのですが…)。前扉のすぐ脇に設置された側面の行先表示器、中扉の4枚折り戸、前中扉それぞれの近く2か所に設けられた丸型の車外スピーカがこの車両の特徴でしょうか。元事業者は関西地方の非大手事業者との話が一般的ですが、実際のところは如何なんでしょうか??



▲ リアには「乗降中」表示器や広告枠の類が全くなく、非常にスッキリとした印象を受けます。



▲ 非公式側も同様に広告枠がないため、全体的にスッキリし過ぎた感じの外観となっています。この“エルガ顔”の大型短尺車は、日野製にはないタイプのため、それだけでいすゞ車と特定できるのですが、元事業者時代からと思われるISUZU ERGA」のロゴステッカーがリアガラス右下(赤い楕円で囲んだ部分)に貼付されています。


ちなみに、行先表示器は最近の飯綱営業所所属車の例に則って、フロントと側面のみの使用となっており、リアの行先表示器は枠は存置されているものの、黒いプレートか何かを嵌め込んであるのか何も表示されていません。


【お知らせとお礼】
23日(水)の22時~23時頃のことですが、このブログのアクセス数が900,000件を突破いたしました(^^)
(23日(水)22:46頃のカウンターが900,037アクセスでしたので…というところからの推測です。)
いつもご覧くださいまして、本当にありがとうございますm(__)m

800,000アクセスの通過が、今年7月10日頃でしたので、それ以来約3か月半での達成ということになります。
700,000~800,000アクセスの間が約4か月強でしたので、ここ最近はまた少し閲覧してくださる方が増えているといえます(^^;
重ねてお礼申し上げますm(__)m

このところずっと、トップ記事が「更新遅延中」のままでなかなか定時運行に回復できないのが自分でももどかしいのですが、今まで同様皆さまにバスや鉄道について少しでも興味を持っていただけるようなネタを記事としてお届けできるように頑張って参りますので、引き続き当ブログをどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
(毎度お馴染みの挨拶で申し訳ありません…)



先日、飯山市内へ所用で出かけた際に、飯山営業所所属の日野ブルーリボンシティ・246号車を見かけたのですが、行先表示器が方向幕からLEDに改造されていることに気がつきました。その時はカメラを持ち合わせていなかったため、撮影は叶わなかったのですが、偶々古い画像を見返していたところ、このLED化された246号車を7月に撮影していたことが分かりました。



▲ 2002(平成14)年に長野電鉄木島線の廃止代替バス用として導入された経緯を持つ246号車。以来現在に至るまで、長電バス唯一の一般仕様(ワンステップ)の日野ブルーリボンシティとなっています。登場から約10年が経ち、(改造時期は不明ですが)行先表示器(前後側面の3か所とも)がLED化されました。
(※2013年7月20日(土)、アルピコ交通により催行されたバスツアー「惜別!エアロスターKで行く『北信越の熱い1日』」で立ち寄った長電バス飯山営業所にて撮影させていただいた画像です。 )


ところで、この246号車ですが、イベント時のシャトルバスなどで長野市内にもしばしば顔を出しています。過去に撮影した方向幕時代の246号車の画像から、2点ほど紹介いたします。



▲ 2012(平成24)年4月、長野マラソンの選手輸送バスとして待機する246号車。珍しく(!?)方向幕には「長電バス」を表示しています。(南長野運動公園付近にて)



▲ 2009(平成21)年11月、長野電鉄の村山橋架け替え工事に伴う電車代替バスとして朝陽駅~須坂駅間で運行された時のシーンです。(朝陽駅付近にて)



昨年12月18日の記事で、飯綱営業所所属の358号車の行先表示器がLEDに改造されたことを紹介しましたが、先日開催された「JR長野 鉄道フェスタ」で運行されたシャトルバスで、359号車も同様の改造を受けていたことが確認できました。
改造時期についての詳細は不明ですが、358号車については昨年8月頃にLED化されているのを確認しており、2台ともこれより前(信濃町地区の路線の再編の頃でしょうか?)なのは間違いなさそうです(^^;





▲ 10月12日(土)開催の「JR長野 鉄道フェスタ」のシャトルバスとして活躍する飯綱営業所の359号車。358号車同様に、LED化されたのは358号車同様にフロントと側面のみで、後部の行先表示器は白幕のまま固定されて不使用となっているようです。





▲ この日は358~360号車の3台とも「鉄道フェスタ」のシャトルバス運用に入っていました。358号車のフロントの補助サボは、なぜか2段のダブル表記になっています(たぶん印刷したまま切り離していないだけだと思いますが…(^^;)。


9月28日(土)の記事で紹介した、[37]系統・田牧線の「さいなみ」行き表示ですが、その後さっぱり見かけることがなくなり、それどころか記事で紹介した99418号車でさえ元のとおりの「[37] 田牧 さいなみ団地」行き表示に戻っている始末…

あの時の表示は何だったのでしょうか?? 謎は深まるばかりです…(--;



▲ 従来どおりの「[37] 田牧 さいなみ団地」を表示して長野駅前ロータリーに進入する99418号車。 LED表示を変更している最中だったため、側面の表示が「ノーマイカーウィーク」になっているのはご愛嬌です(^^;;;





▲ こちらも従来どおりの表示を掲出する98403号車。側面は「下布施」行きを表示していますが、経由地にはしっかりと「さいなみ団地」の文字が表示されています。



長野駅東口に発着する急行路線バス用車両の中で、唯一の長電特急色を纏う310号車。2002(平成14)年に新車で導入されたセレガR FDですが、最近になってフロントマスクに表示された「NAGADEN」のロゴに変化が生じています。





▲ 銀色の貸切カラーばかりの急行バス用車両にあって、ただ1台長電特急色を纏う310号車。当初は行先表示器にフロント方向幕+側面サボを用いていましたが、後にフロントLED+側面サボ受け撤去の仕様に改造されています。



▲ フロントに表示された「NAGADEN」のロゴが、フロントガラス下の赤い部分から黒い部分へ移り、さらに書体がエアロエースに表示されているのと同じフォントでNAGADENと表示されています。


これは、ちょうど9月14日(土)から運行を開始した高速バス・長野~富山線用の240号車のフロントガラス下に表示されたロゴと同じサイズのものではないかと思われます。もしかして、240号車の予備車的な扱いも受けているのでしょうか??



▲ 蛇足ながら、310号車は屋代須坂線路線バスの高速便にも使われるため、「KURURU」の読取装置が出入口に設置されています。





10月7日(月)から13日(日)までの7日間、「平成25年度『県下一斉ノーマイカー通勤ウィーク』」が県下171事業所、12,929人の参加の下に行なわれました。
(参加事業所等の数字は、長野県地球温暖化防止活動推進センター発表の実施結果による。)

2010(平成22)年から昨年までは年2回行なわれていた「ノーマイカー通勤ウィーク」ですが、今年は夏前の時期(例年5月末~6月初め頃)に実施されなかったため、およそ1年ぶりの実施となりました。
長野市内では、路線バスにおける紙の回数券の廃止、ICカード乗車券“KURURU”への移行の完全実施が行なわれた後となり、「ふれあいデー回数券」の使用に代わり、「KURURUポイント」を15%付与(通常は平日5%付与)する特典に統一されました。
(土休日はKURURUポイントの付与率が25%となるため、こちらを優先して適用。)

アルピコ交通(川中島バス)では、昨年度の第1回ノーマイカー通勤ウィークから回送の路線バスに「ノーマイカーウィーク」LED表示を掲出し、運動のPRに一役買っていますが、今回からその表示がバージョンアップしました。







“No My Car Week”の英文が併記された「ノーマイカーウィーク」表示。回送のバスにこの表示を掲出して街中を走らせることにより、運動の実施中であることを市民にPRしていました(上から41065号車99417号車、そして01563号車。)。



▲ リアの表示は従来どおりカタカナのみの表示です(41082号車の例)。


※ 実施結果の詳細については、「長野県地球温暖化防止活動推進センター」のサイトで見ることができます。




10月12日(土)に長野総合車両センターで開催された「JR長野 鉄道フェスタ」への来場者輸送のため、2系統のシャトルバスが運行されました。
1系統は昨日の記事で紹介したアルピコ交通担当の長野駅東口~長総ルートで、もう1系統は長電バスが運行を担当した長野運輸支局~長総ルートです。会場には一般車向けの駐車場が無いため、毎年西和田にある長野運輸支局が駐車場として解放され、そこから会場までのシャトルバスも例年運行されています。

今年は、確認した限りでは長電バスも4台の中型車によって運行されていたようで、以下に紹介する360号車のほか、358号車359号車1262号車とすべて飯綱営業所の日野レインボーで統一されていました。



▲ 運動公園西口交差点から長野総合車両センター構内へと入る長野運輸支局からのシャトルバス。360号車は、飯綱営業所に残る数少ない大型方向幕装備車の1台です。
(ここ最近の車両の動向が掴めていないのですが、中古で数台投入されていますので、1990年代に自社発注したレインボーが玉突きで引退に追い込まれていると思われますので、ひょっとしたら大型幕を持つ最後の1台かもしれません…)





▲ 長総構内に進入する360号車。下の画像の右奥に見える建物の影でグルっと回って方向を変えていました。



▲ 閉場時刻を迎え、退場するお客さんでごった返すシャトルバス乗り場。この頃になると、着いてはすぐに発車するのを繰り返し、まさにバドミントンの“シャトル”のような状態となっていました(^^;



▲ たくさんのお客さんを乗せ、会場を後にする360号車


この360号車を含む358~360号車のグループは、2003(平成15)年に長電バス分社化時代の旧信濃交通が新車で導入した3台で、長野営業所の347号車と同じような車体を持っていますが、導入当初から車体の裾部分のグレー塗装が省略され、リアも裾の赤い帯が細いままの簡略塗装で登場したのが特徴です。また、導入当初は行先表示器にLEDではなく大型の方向幕を採用したのも特徴的で、この360号車は現在に至るまでLED化されずに活躍を続けています。しかし、最近になってリアの方向幕の使用が停止された模様で、画像でもお分かりいただけるように白い表示のまま固定されてしまっています。



鉄道の日がある連休となった10月12日(土)、長野総合車両センターでは毎年恒例のイベント「鉄道フェスタ」が開催されました。それに伴い、長野駅と会場を結ぶ無料のシャトルバスが、アルピコ交通(川中島バス)の中型車4台によって運行されました。
今年は久しぶりに家族を連れて訪れましたので、その様子も追々紹介したいところなのですが、その前に私自身の中で一番の注目だったシャトルバスの様子から…(^^;


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長野駅側の発着場所は長野駅東口の白馬・大町方面への特急バス乗り場付近で、長野総合車両センターまでは長野駅東口交差点~ABN前交差点~南部小学校北交差点~東通り~消防局前交差点~国道19号~古牧小学校西交差点~運動公園西口交差点のルートで運行されました。
以前は、長電バス担当で、東口発着のほか、ホテルメトロポリタン長野のエントランス発着だったこともあったり、運行ルートが七瀬西交差点~南千歳町交差点~長野大通り~田町西交差点~国道406号(平林街道)~平林交差点経由で、会場側の発着場所が北長野貨物駅だったこともあったりしましたが、古牧小学校西~平林間のバイパス開通や中型車使用によって長総構内での転回が可能になったことなどが功を奏して、だいぶ効率的な運行が行なわれるようになったと感じました。
(アルピコ交通によるこのルートでの運行は、今年が初めてではないように思いますが、何せ数年ぶりに訪れたもので…(^^;)

なお、使用された車両は、42356号車40866号車99503号車99506号車の4台で、車種のバラエティに富んだ陣容となっていました。



▲ 運動公園西口交差点付近にある門から長野総合車両センター構内に乗り入れるシャトルバス。アルピコ交通に導入されて間もない99506号車も来場者の輸送に活躍していました。



▲ そのまま構内で転回し、センターのすぐ脇にある陸橋下の乗車場所に待機する99506号車。長野駅東口とを結ぶシャトルバスの運行間隔は15分おきとのことでしたが、乗客の状況によっては随時運行しているような感じでした。



▲ 運動公園西口交差点から長総構内を後にする99506号車。イベントの内容からか、来場者の傾向は親子連れがかなり目立っていました。



1268号車登場の紹介記事から1か月以上間が空いてしまいましたが…(^^;ゞ
時を同じくして9月上旬に1269号車も登場しています。仕様は1268号車と全く同一と思われる日野レインボー2ノンステップ車(SKG-KR290J1 ジェイ・バス車体)で、使用路線も特に限定が無いようで長野市内の各路線に使用されているのを見かけます。



▲ [7]系統・運動公園線の運用に就く1269号車。現在のところ、公式側の広告は白いままですが、非公式側は北信地区の有名な和菓子メーカーの広告が入っています。


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▲ 前回の記事で夜間に撮影した画像しか紹介できなかった1268号車。こちらは相変わらず広告主が現れないようで、白いまま走る姿が見られます。


なお、この2台の投入と9月30日限りで綿内村山線が廃止されたこと伴い、同じレインボー2ノンステの1135号車の綿内地区限定運用(?)が解かれたようで、1268・1269号車が[8]系統・綿内屋島線の運用に入ったり、1135号車が[14]系統・保科温泉線の運用に入ったりする姿が見られるようになっています。



9月上旬に前代未聞の真っ白な車体で登場し、その後しばらくの間はその出で立ちのまま一般路線の運用に入っていた00423号車ですが、登場から凡そ1か月が過ぎた今月上旬になって、ようやくダイナミックストライプとHighland Shuttleのロゴが追加されました。





▲ ダイナミックストライプ等が追加され、やっと通常の"アルピコカラー"になった00423号車。なお、最近の譲受車では省略されることがあるEasy Step inのロゴとピクトグラムもきちんと表示されています。





▲ 非公式側の様子。ダイナミックストライプ等が追加されたとはいえ、相対的な車体の長さの影響で随分と白い部分が多く見えます。


ちなみに、ダイナミックストライプ等が追加されたのは、(仮)41274号車の登場より僅かに早かったものと思われ、真っ白い車体のレインボーHR同士が並ぶ姿というのは残念ながら見られなかったようです。

そして、旧社番を示す根拠が意外なところにも残っていました(^^;



▲ 公式側・非公式側とも一番後寄りの窓に残された、京王時代の旧社番を剥がした跡。ハッキリと「C20003」と読み取ることができます(^^;


ということで、00423号車=元・京王電鉄バス八王子営業所の「C20003」号車八王子200か・119 KL-HR1JNEE)と確定させることができました(^^)

(蛇足ながら、(仮)41274号車も同じ位置に京王時代の旧社番の痕跡が残っており、こちらは「C20002」号車(八王子200か・106)がタネ車のようです。登録番号が連番での導入でないことから、導入時期が少し異なるものと思われますが、この辺りで後部のナンバープレートの取付位置の違いが出てきてしまったのではないでしょうか。)



今年新車で導入された大型車の一部は、久しぶりにノンステップではなくワンステップ仕様となりましたが、導入される車両のメインがワンステップからノンステップへと移り変わっていったひと昔前の時期に、(現時点では)最後の長尺車として導入された車両がいます。
日野ブルーリボンシティのワンステップ仕様車なのですが、ノンステップ車の導入が中心だった2000年度に10台だけがワンステ仕様で、しかも5.915mという長尺車(車体長11.39m)で登場しました。



0-3694号車(日野(日野車体)KL-HU2PREA 2000年式 港南営業所所属) 野庭(のば)営業所(2006年廃止)に0-3692号車0-3701号車の10台がまとまって導入されたうちの1台。なお、10台のうち3台は2007年11月に横浜交通開発へ移籍されています。



0-3694号車の非公式側。こちらからの方が、ホイールベースの長さがより分かりやすいような気も…!?



▲ 野庭営業所廃止時に本牧営業所へと転じた0-3697号車。ホイールベースが長いことや余計なロゴや広告類が車体にないことが相まって、非常にスッキリとした印象を受ける車体です。



▲ 横浜交通開発0-3210号車。元0-3692号車で、横浜交通開発発足当時からの車両でしたが、今夏に導入された新車の玉突きで引退したようです。


横浜市交通局の車両導入~廃車のサイクルを考えると、2000(平成12)年式の車両もそろそろ…という気がしてくる頃で、
また特徴的な車両が過去帳入りすることになるのかもしれません。



昨日の記事で紹介した方向幕装備の日野ブルーリボンシティノンステップ以上に希少車なのが、2002(平成14)年度に導入された同型車です。
横浜市交通局ではこの年度から、行先表示器にLEDを本格採用したため、この年度以降、一般の路線バス車両では方向幕が見られなくなりました。そしてこの2002年度には9台のブルーリボンシティノンステップが導入されましたが、そのまま2005年度登場のブルーリボンシティハイブリッドノンステップ及びブルーリボン2に発展していった(日野車については、2003年度は中型車のレインボーHR7mのみ、2004年度は小型車のリエッセのみ導入。)ため、これ以上仲間が増えることなく、意外なところで希少な所帯のグループが誕生することとなってしまいました。



2-3743号車(日野(日野車体) KL-HU2PMEE 2003年式)。トルコン式AT車、ABS装備、ホイールベースは5.11m(車体長は10.52m)の標準尺車という仕様は2000・2001年度導入車と同じながら、行先表示器にLEDが採用されました。
(※ 滝頭停留所の降車専用バス停付近から営業所出庫車を撮影したものです。)



▲ そしてあと2つほど変更点があります。一つは中扉の下側の窓が廃止されたことです。立てがちのアングルに加えて、肝心の部分にラッピングされているため分かりにくいかも知れませんが、ご確認いただけますでしょうか?? もう一つ、リアの行先表示器についても、横幅のあるタイプのものに変更されています。さすがに方向幕装備車のサイズでは、文字が表示できないためでしょうか(^^;;;


このブルーリボンシティノンステップですが、側面の窓配置に加え、リアは対照的に異様に上に詰まった感じの細長い窓とその直下に設置されたテールランプ・方向指示器もバランスの悪さを一層引き立てて(!?)いるように感じられます(^^;


この9台も、方向幕装備のグループと同じく港南、滝頭、保土ヶ谷、浅間町の4営業所に少しずつ分散して配置されています。
方向幕車に続いて、あと2年程度で引退していくものと思われます。


1997(平成9)年度に導入された1台の試作車から始まった横浜市交通局の日野のノンステップ車。当時はブルーリボンの角張った車体をベースに床面に合わせた低い側面窓、幅の広い幕板部と、何とも不格好な(!?)仕上がりの車両でした(画像が見当たらず、紹介できないのが残念です…)。
その後1998年度、1999年度の2年間に導入された計9台のブルーリボンノンステップを経て、2000年度にはモデルチェンジされたブルーリボンシティのノンステップ仕様が27台導入され、勢力が拡大されました。しかし、その際に製作された車体もフロントマスク以外は基本的にブルーリボンを踏襲したため、窓が低く幕板部が広いデザインは変わりませんでした。

このブルーリボンシティノンステップですが、1999(平成11)年度までに製造されたブルーリボンノンステップが全車引退した現在では、日野製大型車の最古参として、また希少となった方向幕装備車として活躍を続けていますが、2000年度に導入された車両が今夏の時点で約半数の13台、9台が導入された2001年度車についても4台にまで減っており、全車引退までのカウントダウンが確実に進行している状態といえます。
現在では、営業所間での転配が繰り返された結果、港南、滝頭、保土ヶ谷、浅間町の各営業所に分散して配置されており、各営業所所管の大型車運行路線にて運行されています。
このうち、滝頭営業所所属車を何台か記録できましたので、本日はそれを紹介いたします。



0-3711号車(日野(日野車体) KL-HU2PMEE 2001年式)。トルコン式のAT車でABSを装備するブルーリボンシティノンステップ。ホイールベースは5.11m(車体長は10.52m)の標準尺車。



▲ 同形式車の非公式側(0-3728号車)。余談ながら、3桁の系統番号、2段書きの経由地表記、文字数の多い行先に英文表記と、隙間なく文字が並ぶ方向幕は、幕好きにとって何とも魅力的です(^^; 幕板部分が広いため、窓周りの青が側窓上部に帯のように引かれているのが特徴的です。
(※ 滝頭停留所の降車専用バス停付近から営業所出庫車を撮影したものです。)


この車両、ブルーリボンシティのマスクとブルーリボンノンステップの車体を組み合わせただけ…と片付けてしまえばそれまでなのですが、何と言ってもリアの構造に特徴があります。





▲ 何ともメカニカルな(!?)雰囲気満点のリアデザイン。ホイールベース間のノンステップ部分を広く確保するべくエンジンを垂直横置きに配置したために生じた構造で、中扉以降には座席が3列しか設置されていないのも特徴的です。
(※ すぐ上の画像は、横浜市電保存館館内から撮影したものです。)


ちなみに0-3715号車は、車体にも表記があるとおり燃料にBDFを使用する車両です。
また、このリアの部分の座席が3列しかないおかげで、シートピッチが異様に広く、個人的には帰省等で大きな荷物を携えて乗車する時には置き場所に困らず非常に有り難い車両となっています(^^;;;
(キャスター付きキャリーバッグを置いてもまだ足が余裕で出せます!)





▲ (オマケ)0-3727号車(上)と0-3728号車(下)のリア。0-3727号車はラッピングバスだった頃があるのか、その名残とも言えそうなリアガラスに「横浜市営」の文字が貼られ、スロープ板装備車の青い車椅子マークもリアガラスと車体の2か所に表示されています(^^; リアの方向幕が小型車並みに小さいのもこの車両の特徴の一つです。



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