3月16日(土)のダイヤ改正をもって東横線から引退した東急1000系電車。その姿を追い掛けたレポの第3弾です(^^;



▲ 中目黒駅に停車中の日比谷線直通の1000系電車。この電車で北千住まで乗りとおしてみました。
(※ 画像は、前回の記事の最後の画像を再掲したものです。)


都立大学駅から日比谷線直通北千住行きの1000系電車に乗り、夢見心地で着いた北千住駅。JRでは何度か乗り降りしたことがありますが、日比谷線で北千住駅に来たのは恐らく初めてのことです。
到着した電車を撮影しようとしたら、慌ただしく引き上げられてしまったので、引上線に停車中の1000系の幕回しでも…と思いながらみていると…



急行 菊名行き!? 行先と種別の幕がちょうど良いタイミングで回ってくれたおかげで撮れた表示です(^^;


幕回しまで眺めて、この電車の折り返しまでの間にいったん改札へ。時刻表を見ると、ここにも3月16日以降見られなくなるものが。



「日比谷線 上り ・・・菊名方面」の文字が書かれた時刻表。


そして折り返し電車の入線を待つべく再びホームへ。



▲ ホームの番線表示には東横線関連の文字は無く、日比谷線の末端である「中目黒方面」までの記載に留まっています。


そんな中入ってきた折り返し電車は…



▲ 何と「中目黒」行き! 東横線には直通せず、日比谷線内のみで折り返すアルバイト運用なんかもあったようで… 乗入れ各社の車両の走行距離調整のためでしょうか。東急車の「中目黒」表示はなかなか違和感あります(^^;



▲ 隣のホーム(東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン))のホームに掲げられた東武仕様の駅名標との組み合わせも過去のものに。



▲ 中目黒到着後は、再び北千住行きに。東横線からの直通電車ではありませんが、「日比谷線直通」の表示はしっかり掲出しています。


1000系及び地下鉄の03系が東横線から撤退したことで、同線を走る電車はすべて20m車に統一され、ドア位置等の乗客への案内も分かりやすくなりました。
先月の帰省で見られた東横線の1000系は、1001F、1004F、1007Fの3編成のみでしたが、今回のダイヤ改正により、8両×7編成の1000系が東横線を去ったようです。東急電鉄からは1000系の今後の処遇について具体的な発表はないようですが、廃車・解体してしまうにはまだ勿体無い車両ではないかと思われますので、地方私鉄で希望するところがあるとしたら、また譲渡が行なわれるのかもしれませんね。

東横線を走る1000系、そして東京メトロ03系、四半世紀にわたる活躍、お疲れさまでした-


前日の記事の続きです。

都立大学駅から地下鉄日比谷線直通の北千住行きに乗車することに。ホームで待っていると予測どおり東急1000系がやってきました。



▲ 都立大学駅のホームに滑り込んできた1000系1004F。先ほど学芸大学駅で見送った編成でした。上田電鉄の2両編成を見慣れている眼には「長い!」の一言です(^^;



▲ 先頭車両の運転台の様子。運転士さんの手許には、緑地に白抜きで「直通-菊名」と書かれたプレートが置かれています。直線区間を高速で飛ばすシーンは、同じ東急の池上線でも、まして上田電鉄でも決して体験できないもの。なかなかの快感です(^^;



▲ 中目黒駅手前にて。東横線の線路からポイントで右側へ渡り、日比谷線の線路へと入る光景も過去のものとなってしまいました。
(ひょっとしたら、検査等で元住吉に入場する03系電車が今後もあれば、稀にこのようなシーンも見られるかもしれませんが、いずれにしても車内から眺めるのは不可能ですね(^^;)



▲ 東急の路線図が掲げられた下に表示された「日比谷線 北千住 ゆきの文字。



▲ 中目黒駅に停車中の北千住行き1004F。この駅で東京メトロの運転士さんと交代です。


この後は見るべき車窓もなく、移動の疲れもあったので夢見心地で地下鉄線内へ。


(つづく)


3月16日(土)のダイヤ改正の影でひっそりと(?)消えて行った東急東横線の1000系電車。
地下鉄日比谷線との直通用の(旧)7000系の代替として、また東急池上線の旧型車(旧3000系列)の代替として、9000系に瓜二つのデザインの前面と18m級車体の組み合わせで、1988(昭和63)年~1992(平成4)年にかけて113両が8両編成(一部は目蒲線の予備車両としても使えるよう4+4に分割可能な編成になっていました。)または3両編成で製造された系式です。

比較的“新しい電車”とのイメージが強い車両ですが、日比谷線乗り入れ運用の減少や池上線の(新)7000系の登場により、登場から20年足らずで廃車、地方私鉄への譲渡が始まった不遇な(!?)車両でもあり、長野県内においても上田市を走る上田電鉄別所線に2両×4編成が譲渡され、主力車両として活躍しているのは存じていらっしゃる方も多いことと思います。

そんな1000系ですが、3月16日(土)のダイヤ改正前の記録として、東横線あるいは地下鉄日比谷線で活躍する最後の姿をスナップしてきましたので、小出しに紹介していきたいと思います(^^;

先月の帰省初日、渋谷、代官山と撮影をしながら降り立った中目黒駅で、偶然日比谷線直通運用に就く1000系に遭遇できました。中目黒駅の渋谷方からの後打ちで、かなり強引なアングルからの撮影(+トリミング等調整済み(^^;)ですが、日比谷線の地下区間へと潜っていく様子を記録することができました(^^)v



▲ 1000系1007F 左側を更に急なカーブを切って(地上の)トンネル内へと消えていく線路が渋谷方面への東横線の線路です。



▲ 日比谷線直通時の側面方向幕。行き先の「北千住」の左に、紺色地の「日比谷線直通」の文字が表記されています。


この日はこの後、逆に日比谷線から直通してくる03系電車に乗って菊名まで移動してしたため、以下の画像は帰省最終日に撮影したものに変わります。



▲ 9000系を追い掛けながらウロウロしている際に学芸大学駅で偶然出会った1000系1004F。日比谷線から東急線内に戻ってくる1000系は、中目黒から種別幕に青地の「各停」を表示していました。



▲ 都立大学駅を発車する1000系のトップナンバー編成1001F。ホーム端にはさよならマーク付きの9000系を待つ大勢のファンが群がっています(^^; 9000系と瓜二つの前面を持つ1000系ですが、違いは種別・行先・運行番号の表示幕の周囲が黒く塗られている点です。



▲ 都立大学駅の発車案内。「北千住」の行先も、「日比谷線直通」の補足案内も、3月16日(土)以降は東横線内では見られなくなりました。


手許の時刻表で東急車で運転されることが予測できていましたので、この電車の到着を待って日比谷線の終点・北千住まで1000系に揺られてみることにしました。


(つづく)


東横~副直関連の話題の通算8弾目となる本日の記事ですが、いったん東横線を離れて直通運転開始前の副都心線でのスナップをお届けいたします。

この日、長野から高速バスを利用して池袋へ出た後、副都心線で渋谷へ、そして地下5階の副都心線ホームから地上2階の東横線ホームへと最後の“乗り換え”をしてみたのでした(^^;



▲ 副都心線池袋駅の壁面に貼られた、東横線との直通運転開始をPRするポスター。電車にも戸袋部分に同様のステッカーが貼付されていました。



▲ 16日(土)のダイヤ改正をもって消滅した副都心線池袋方面からの「渋谷行き」。



▲ ホーム壁面の副都心線路線図。右端が渋谷で止まっているのと、「渋谷方面」が最遠の駅名なのは、15日(金)までのものとなりました。



▲ ずらりと並んだ「渋谷」行きの発車案内。改正後は、早朝の1本のみが渋谷始発の池袋方面行となっている以外は、副都心線の列車が渋谷を起終点とすることはなくなりました。



▲ ホームドアが設置されているため、撮影しにくいのですが…(^^; 東武50070系の渋谷行き。



▲ この画像のみ渋谷駅でのスナップです。西武の6000系は副都心線乗り入れ改造が済んだ証として、全面部分のみ白く塗られているのが特徴です。


今晩も簡単ですがこの辺で…m(__)m



3月16日(土)、本日からみなとみらい線~東急東横線~地下鉄副都心線~西武池袋線・東武東上線の相互直通運転が開始されました。
昨日までお届けしたシリーズの延長として、直通運転開始前に撮ったスナップを引き続きもうしばらくの間お届けしたいと思いますが、さすがにタイトルまでそのまま…という訳にはいきませんので、タイトルをちょっとだけ変えてみました(^^;
(中身は変わっていませんので悪しからず…m(__)m 直通開始後の画像はまだ撮れていませんので…(^^;)

今日はあまりゆっくり記事を書いている時間がありませんので、極々簡単に…



▲ 昨日の終電車をもって役目を終えた地上の渋谷駅。東横線単独の東急仕様の駅名標はこれで見納めとなりました。



▲ 東横線との直通運転に向けた準備が進む、地下5階にある副都心線渋谷駅ホーム。駅名標の向こう側(右側)には今日から「代官山」の駅名が入ります。合わせて右方向のラインが東急カラーに変わる…のでしょうか?? 発車案内表示の番線も両側が4番線を指していますが、こちらも変更されます。




シリーズ6弾目をお届けします(^^) 結局本日の記事では連載完結!とはなりませんでした(^^;
もうしばらくダラダラと続きそうですが、よろしくお付き合いのほどを…m(__)m

さて、いよいよ明日に迫った東急東横線と地下鉄副都心線の直通運転開始ですが、その陰で1964(昭和39)年から約50年続いた地下鉄日比谷線との直通運転が本日をもって終了となります。
明日からは東京メトロ03系が東横線を走ることも、東急1000系が日比谷線を走ることもなくなり(たぶん…1000系の処遇については今のところ東急からの公式発表がないようで…(^^;)、日比谷線を走る電車はすべて中目黒駅で折り返しとなります。

昨日紹介した代官山駅からまた東横線の各駅停車に乗ってひと駅、中目黒駅でも下車してみました。ここから菊名駅まで、日比谷線からの東横線直通電車で移動しようということが狙いです(^^;



▲ 中目黒駅下り1、2番線ホーム。日比谷線が発着する2番線側の駅名標には、日比谷線のラインカラーである銀色の線が左に(隣駅は恵比寿駅)、東横線のラインカラーである赤色の線が右に(隣駅は祐天寺駅)伸びていますが、明日以降は赤色の線は消されてしまうものと思われます。



▲ 日比谷線から東急東横線の菊名まで乗り入れる03系電車。最後のダイヤでは日中30分に1本が乗り入れるだけの寂しいものとなっていました。



▲ 中目黒駅の駅名標(東横線の電車が発着する1番線側)と日比谷線03系電車。



▲ 2番線から発車する菊名行き電車。2番線の番線表示に書かれた「東横線 自由が丘 菊名方面」の文字も、明日から「降車専用」とかになってしまうのでしょうか…



▲ 1、2番線の電車発車案内表示器。2番線から発車する菊名行きも見納めとなります。副都心線との直通運転に備えて、種別と行先の間に「両数(cars)」の枠が設けられています(この時はまだ非表示)。



▲ 行先表示器がLEDの03系もあります。この電車に乗って菊名駅まで移動することにしました。平日の日中だったせいか、とても空いていました(^^; 隣は…東武伊勢崎線から日比谷線に乗り入れて中目黒駅までやってくる20000系電車(…で合っていますでしょうか??)です。



▲ 元住吉駅では後続の東横特急を退避。通過退避式の配線となっており、退避する電車の外側を轟音と共に駆け抜けていきました。



▲ 停車中に撮った日比谷線の路線図とこの電車は 菊名 ゆきのスクロール表示。



▲ 終点の菊名にて。明日からは渋谷方面からの20m車×8連の電車がこの駅で引き続き折り返すようになります。


今回の乗入れ中止、一番の要因は車両の大きさの違い(東横線=1両20m、日比谷線=1両18m、8両編成では16mもの差になります!)でしょうか。ドア数や長さの違う車両が時々混ざることによる乗客への案内の煩雑さを避けるためには致し方なかったのでしょう。
賛否両論ともに大きいと聞く今回の東横線ダイヤ改正ですが、無事にスタートを切れるよう願っています(^^;

(まだまだ!?、続く)


さてさて、東横副直開始直前記事の第5弾をお届けします(^^)
本来の予定でいけば、約一週間このシリーズを続けて、改正前の3月15日(金)の晩までに終わるハズだったのですが、連載スタートが微妙に遅れたことと、画像を見繕っているうちにアレもコレも…と記事にしたいネタが増えてしまいまして、かなりオーバーランしそうな予感がしてきました…(^^;;;
まぁそうなったら、“東横線思い出のシーン”とかシリーズ名を変えて続けましょうかねぇ??

★ ☆ ★ ☆ ★

それはさておき。
3月16日(土)の東急東横線~東京メトロ副都心線直通運転開始の準備として、東横線渋谷駅~代官山駅間の地下化工事が行なわれました。
渋谷駅は地上駅が完全に役目を終え、その全てが地下化されるためか、名残を惜しんで広く注目を集めているところですが、代官山駅も今回の工事に伴ってその姿が大きく変わろうとしているのは同じです。

東横線の各駅停車に乗って1つ目の駅、「代官山」-武蔵小杉や横浜方面へと急ぐ方たちは、大抵は代官山に停まらない特急や急行に乗ってしまうため、あまり馴染みがない駅かもしれません。実際、私もそうですし(^^;
(京急で言えば、逸見駅とか安針塚駅といったところでしょうか?? 実際、子どもの頃に三浦海岸へ向かう時などに快速特急に乗って窓から眺めるこれらの駅を見る印象って、そんなものだったような気がします(^^;;;)

しかも、少し前までは駅の前後をトンネルと踏切に挟まれていたため、20m車8両編成の東横線の電車は、ホームに収まりきらず一部の車両でドアカット(締切扱い)が行なわれていたほど、設備改良が遅れていた駅でもあります(重ねて失礼m(__)m 街自体は非常にお洒落らしいですが…(^^; でも私には縁のない街ですが(爆)。

そんな代官山駅ですが、今回の工事により駅の途中から地下に潜り始めるため、現在は仮設物だらけの駅になっています。
渋谷から横浜方面へ移動する際、代官山駅にも降りて少しだけスナップしてみました。
(実は代官山駅で降りるのは子どもの頃の夏休みにやっていたスタンプラリー以来のような…(^^;;;)



▲ 中目黒方のトンネルを飛び出し、代官山駅を通過する渋谷行き東横特急の5050系。ちょうど地下に潜り始めるのはこの辺りからでしょうか、ホームも線路も仮設のものとなっています。


考えてみれば、1.4kmの間に“代官”から“渋”へと下りるだけでなく、地下30mという深さまで潜らなくてはならないわけですから、結構な急勾配になるものと思われます。

そして代官山駅のホームから渋谷方向を見ると…



▲ こちらも仮設物に囲まれた線路となっています。一つ上の画像の上り東横特急を後打ちで。



▲ 横浜高速鉄道みなとみらい線からのY500系。


3月15日(金)の終電後には、突貫工事で線路の移設工事が行なわれるのでしょう。このシーンが見られるのも、あとは明日1日のみです…
(そもそもここで撮った画像が少ないため、あまりまとまらない記事でスミマセン…m(__)m)



シリーズ4日目、東急9000系の話題をもう一つ…(^^;

東急電鉄では、9000系電車が東横線から撤退するのを惜しんで、2月10日(日)から同系のトップナンバー編成である9001Fにヘッドマークを取り付け、営業運行を行なっています。
(ヘッドマーク自体は前日の9日に取り付けられ、某TV番組の団体貸切列車として運行したのが最初だそうです。)

ちょうど帰省の時期がこの直後だったのが幸いして、事前に何も情報を仕入れることなく撮影していたらヘッドマーク付きの9001Fが現れてビックリした次第です。道理で駅や線路っ端でカメラを構えている方が多いワケで…(^^;
撮影場所を選んでいる余裕がなかったため、本当にスナップ程度の画像しかないのですが、中でもマシなものを紹介いたします(^^;;;



▲ ホーム延伸工事が行なわれている学芸大学駅の横浜方にて。下り東横特急に充当される9001F。急行灯点灯状態でホームに突っ込んできたのでビックリ!
(2000年代に入って、優等列車における急行灯(通過標識灯)の点灯を中止していた東急ですが、ヘッドマーク付きの9001Fが優等列車に充当されるときは、特別に点灯させてくれているそうです!)



▲ 轟音とともに学芸大学駅を通過する東横特急の9001F。2番線の案内表示の「日比谷線 北千住方面」の文字も間もなく見納めです。



▲ ホーム端からでも編成がスッキリ撮れないか…とひと駅移動して都立大学駅へ。やはりみなさん考えることは同じようで、ホームの端はカメラを構えた方が鈴なり…orz 仕方ないので二、三歩下がった位置から撮影(^^;



▲ 横浜方のクハ9101には、非常扉にシール状と思われるマークが取り付けられています。紫の地色に「FINAL RUN 東横線9000系 1986-2013」の文字とみなとみらいの景色がデザインされています。
(景色に描かれている建物の左2つは間違いなくみなとみらいで合っているのですが…右は渋谷でしょうか??)



▲ 都立大学を出た下り列車を後打ちで。ズームで捕まえると、随分と激しく線路がアップダウンしていることが分かります(^^;



▲ 最後は3月15日(金)の終電を持ってその役目を終える地上の渋谷駅で。湾曲した頭端式のホーム、テントのような三角形を複雑に組み合わせた屋根の形状が印象的な駅でした。



▲ ファンだけでなく、一般の方も携帯やスマートフォンを取り出してパチリ☆ 「この電車、なくなっちゃうんだって~」なんていう声も聞かれました。それだけ親しまれた電車だったのでしょう。



▲ 渋谷方のクハ9001には、左側の手掛けに円形のヘッドマークが取り付けられています。こちらは「さよなら東横線 9000系 FINAL RUN 1986-2013 元住吉電車区」の文字がデザインされています。


最初期のVVVFインバータの音が印象的だった9000系。走っているのが分かると待ってでも9000系が使われる列車に乗り、M車の音を子守唄に転寝…なんていうことも良くやりました(^^;;; 東横線は父親が通勤で使っていた路線でもあり、子どもの頃に鉄道ファンでもない父が「変な音がする電車に乗った」なんていうことを話してくれたのも良い思い出です(父は機械には詳しかったので、一発で「あの電車、インバータを使っているでしょ?」なんて言い当てたのはスゴイなと思いましたが…(^^;)。

これからは大井町線で新たな仕事に就く9000系、東横線での長きにわたる活躍、お疲れさまでした-


このシリーズ3日目、いよいよ真打ち(!?)東急車の登場を…(^^;

9000系電車

-1986(昭和61)年に8000系列グループの後継車として登場し、最大8両×14編成が東横線の主力車両として活躍してしてきましたが、さらに後継の(新)5000系電車の台頭により、3月16日(土)のダイヤ改正・副都心線直通開始を機にそのルーツである東横線から撤退することになりました。
(旧)6000系での実用試験を経て、日本で初めてVVVFインバータ制御装置を採用した営業用量産車として登場した9000系ですが、経年と110km/h運転を行なう東横線のダイヤにはついていけなかったようで、個性的な音を奏でるモーターで東横線をぶっ飛ばす姿が見られるのも、あと数日ということになります。



▲ 当時の国鉄205系電車に似た側面形状と、東急8000系譲りのスッパリ切られた切妻前面、オフセットされた非常扉、車端部に千鳥に配置されたボックスシートなど、東急の伝統と時代の先端をゆくデザインの融合(!?)により誕生した9000系電車。大半が第二の働き場所である大井町線に転用され、この撮影時点で残っているのは9001F、9005F、9010F、9012Fの4編成だけとなっていました。
(現在では、9012Fも大井町線転属準備のために東横線を離れたようで…)



▲ 横浜を発車する9005F。渋谷方のホームは副都心線から直通してくる10両編成の優等列車に対応するべく延長工事が完了し、3月16日(土)の使用開始を待つばかりとなっています。


3月16日(土)のダイヤ改正で直通運転を開始する東急東横線と東京メトロ副都心線。
線路がつながると直通運転を行なうのは、みなとみらい線(横浜高速鉄道)、東横線、副都心線、西武池袋線、東武東上線と、実に5つもの会社の路線になります。これだけの路線で直通運転を行なうのですから、さぞかし賑やかな顔ぶれの電車が走る姿を見られるようになることでしょう。

そのダイヤ改正を待たずに東横線の線路を走っているのは、昨日の記事で紹介した東京メトロ7000系電車だけではありません。
今度は渋谷方面からの電車を降りた横浜駅で、偶然にも東武鉄道の車両による試運転列車に遭遇することができました(^^)v



▲ みなとみらい線~東横線で試運転を行なう東武鉄道50070系電車(50077編成)。この電車は10両編成のため、ホームの有効長の関係で東横線内での営業運転がまだできず(現在、優等列車停車駅はホームの8両→10両対応化工事中です。)、かつ武蔵小杉(元住吉検車区)~元町・中華街間のみでの試運転列車の運行となっているようです。



▲ 現在のホーム端に設けられた柵の向こうには、10両編成用の新しいホームが用意されています。試運転列車は10両編成の停止目標に合わせるため、約1両分飛び出た位置に停車します。当然ながら、ドア扱いは行なわず(行なえず)、所定の停車時間経過後には再びトンネルの中へ消えていきました。



約1年半ぶりの【東急電鉄】カテゴリの記事をお届けします(^^)/

先月の帰省時に、都内~横浜市内の移動に3月16日以降大きく変化する東急東横線を利用し、間もなく見納めとなる光景、東横線と地下鉄副都心線との直通運転の準備風景などをスナップしてみましたので、それを掻い摘んで短期集中連載(!?)で紹介いたします。
もとより地元で足繁く通ってらっしゃる方の記録のレベルには程遠いものがありますので、その辺りはご容赦を…(^^;

最初のネタはこちらです。



▲ 間もなく85年にわたる役割を終える地上の渋谷駅ホームに停車する東京メトロ7000系電車(手前は横浜高速鉄道Y500系電車)。


この日、池袋からの副都心線の電車を“終点の”渋谷で降り、地上の東横線ホームへ上がった時にちょうど7000系が入線してくるところでした。
7000系が入線しているホームの先端はファンの方々で大層な賑わいでしたので、少し距離を置いて隣のホームから撮影してみました(^^;

東京メトロ7000系は、東横線ほかのダイヤ改正日である3月16日(土)を待たずに、実車によるハンドル訓練のためか昨年春ごろから東横線に入線するようになり、おって昨年秋ごろからは東京メトロ10000系電車と交互に東横線内での営業運転も行なわれるようになりました。
(まだ副都心線と東横線の線路は繋がっていない状態ですので、恐らく地下鉄有楽町線~南北線~東急目黒線を経由して入線させたのでしょう。)
そのため、東横線⇔副都心線の直通運転開始後には絶対に見られない地上の渋谷駅に入線する姿が見られる-というワケです(^^;
偶然とはいえ、美味しいものを拝むことができました(^^)
(後に知ったことですが、このことは東急電鉄のHP「渋谷つながるプロジェクト」のサイトに「東京メトロ所属車両営業運転スケジュール」として公表されているのですね。)



▲ 各駅停車元町・中華街行きとして地上の渋谷駅を後にする東京メトロ7000系電車。この7020編成は、営団(当時)有楽町線の新富町開業に合わせて1980(昭和55)年に増備された2次車と呼ばれるグループ(…といってもこの1編成だけのようですが(^^;)と、1983(昭和58)年に増結用に増備された3次車の中間車を組み合わせた編成です。製造から30年余、活躍の場を有楽町線から東武東上線や西武池袋線へ、さらには副都心線へ、そして東横線・みなとみらい線(横浜高速鉄道)へと拡げてきた経歴の持ち主です。


一般の方の中にも、“いつもの東横線の電車”とは違う電車の登場に、驚いている方もいらっしゃいました(^^;



このところ、鉄ネタ続きで恐縮です…(^^;ゞ
懲りずに今日も…というわけで、今回はこの車両についてです。





お馴染み(!?)、長野電鉄の8500系電車です。
3500・3600系の後継車両ということで、2005(平成17)年の登場以来現在までに3両編成×6本の18両(他、部品取り用に中間車2両)が、東急電鉄から長野電鉄に譲渡されています。
20m車体の収容力の大きさがラッシュ時の輸送に威力を発揮する一方で、抑速制動を備えていない関係で勾配線区である信州中野~湯田中間に入線できないという制約もあり、使い勝手がいいんだか悪いんだか今イチ不明な車両です。しかし、東急時代の社紋の位置に長野電鉄の社紋が貼られた程度で、基本的に東急時代の姿のまま使われており、地下の長野駅などで見ると「新玉川線か!?(←この呼称も過去のものとなってしまいましたが(^^;)と思えてしまう車両です。
当初の計画では、3両編成×7本とも9本とも言われる車両数が長野電鉄譲渡される予定だったようですが、景気の具合のせいなのか長電の懐具合のせいなのか、2009年春にT5・T6の2編成が増備されて以来パタッとその足音が途絶えてしまいました(^^;

そんな8500系ですが、本家・東急電鉄では、昨日紹介した“新しい5000系”の増備のペースが落ちているためか、まだまだ現役で頑張っている車両が数多くいます。いわゆる“8000系列”と呼ばれるステンレスカーの中で、“8500系”として製造されたのは400両ですが、まだこの約半数が田園都市線及び大井町線を走っています。

先日、渋谷で5000系のカットモデルを見た後、田園都市線に乗って宮崎台まで行ってみました。
(なぜ宮崎台かは容易にご想像いただけるかと思いますが…(^^;ゞ)
やってきたのはちょうど8500系、田園都市線の渋谷駅で見ると、本当に長野電鉄の雰囲気そのまんまです(^^;;;

一つ、明確に異なることといえば…


編成が長い!


普段、長野電鉄を走る3両編成の8500系を見慣れていると、10両編成で走る本家の8500系は異常に長く見えます(^^;;;



▲ ちょうど宮崎台駅で降りたとき、反対のホームにこんなデザインの8500系が停まっていました。“引き”が取れないのでこんなアングルでしか撮れませんでしたが、静岡県の伊豆急行へ譲渡された8000系と同じデザイン・カラーの帯を纏った「伊豆のなつ号」という編成だそうです。



▲ 宮崎台駅に進入する中央林間行きの8500系。スカートの付いた前面は、長野電鉄のT5編成(一番上の画像)に良く似ています。
(フレーミングに失敗して、後ろの方の2~3両がカーブの向こうに切れてしまいました…orz)



“東急電鉄5000系”つながりで、今日はこんな話題を…

“青ガエル”と呼ばれた東急5000系は、戦後間もない1954(昭和29)年に最初の車両が誕生し、以来1986(昭和61)年まで活躍しました。
一部の車両は既述のとおり地方の各私鉄へ譲渡されましたが、最後の車両が廃車され、名車と呼ばれた東急5000系という系列の電車は、いったん姿を消します。

そして、時は流れて2001(平成13)年-再び“5000系”を名乗る車両が東急電鉄に登場します。「2代目5000系」とか「新5000系」とも呼ばれる新しい5000系は、老朽化した8000・8500系列の車両を置き換えるために、田園都市線(10両編成)や東横線(8両編成・5050番台)、そして地下鉄との乗り入れが開始された目黒線(6両編成・5080番台)に投入され、今では一大勢力を築くまでになっています。

その5000系ですが、先日田園都市線に乗る機会があり、偶々トップナンバーの5001号(新しい5000系では、先頭車両にモーターを積んでいないため、“クハ5001号”と呼ばれています。)を含む編成に出会うことができました。



▲ 東急田園都市線・宮崎台駅に進入する5000系5001F。先頭はトップナンバーのクハ5001号。試作的要素を持つ車両のようで、その後増備される車両とは編成中のモーター車の位置等の組成順序が異なります。



▲ 振り返って反対側を。こちらはクハ5101号が先頭です。なお、このとき同行してくださったじゅげむ9007さんのお話しですと、運行番号が「**T」(LEDが切れているため、数字の部分が判別しませんが…orz)となっているのは地下鉄半蔵門線を介して相互乗り入れをしている東武車両の運用であり、ダイヤの乱れ等何らかの異常があったために発生した珍しい現象ではないか-とのことです。


この新しい5000系ですが、側面は東京圏のJR東日本ではお馴染みの209系・E231系電車と共通設計のデザインをしています。個性的なイメージが非常に強かった初代の5000系に比べるとインパクトが弱い車両ですが、省エネ等最新の技術を使って製造されている車両であり、機能面では当然初代5000系を超える性能を持った電車です。



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