札幌市内で見かけたじょうてつバスのラッピング車。缶コーヒーの広告なのですが、何処かで見たことがあるような…??



▲ 赤い屋根、黄色い車体に缶コーヒーが描かれたじょうてつバスのラッピング車。社名のロゴがなければ…(^^;


現在稼動中の車両で、同じようなラッピング広告を纏っている車両といえば…



▲ 松本電鉄の10551号車。じょうてつバスが左右に異なるコーヒーをデザインしているのに対し、松電は左右とも同じコーヒーをデザインしている。


そして、現在は引退してしまいましたが、川中島バスにも同じようなデザインのラッピングバスがいました。






▲ 川中島バスの40084号車。こちらは左右で異なるコーヒーをデザインしており、じょうてつバスのラッピング車に限りなく近いイメージであると思われる。


もちろん、黄色だけでなくさまざまなベースカラーのラッピング車が各社に存在していると思われますが、一度このコーヒー飲料の会社のラッピング車を一同に会させてみたいものですね(^^;


行ったり来たりでスミマセンm(_ _)m 再び北海道ネタです(^^;;;


札幌の街中を走るのは、バスだけではありません。市営の路面電車-いわゆる“市電”も走っています。

札幌市電を運行する「札幌市交通局」は、全国主要都市において公営交通を運行する“交通局(部)”の中でもひと際変わった存在のような気がします。その変わっている点とは、“市営バスを運行していない”ことです。
市営バスのみを運行する交通局というのは、八戸市や川崎市など挙げればいくつも出てきますが、地下鉄や路面電車を運行しているのに、バスを運行していない交通局というのは、他に例を見ないのではないでしょうか。もちろん、札幌にも“市営バス”が存在していた時代があったのですが、赤字体質からの経営改善を図るために、民営事業者への路線譲渡を行なった結果、2004年3月末をもって札幌市はバス事業から全面撤退してしまったのです。
残された地下鉄及び路面電車のうち、今回の滞在中に路面電車に乗る時間を作ることができましたので、その際に撮った写真を中心に、札幌市電について若干の紹介をしたいと思います。

現在の札幌市電は、大通公園に近い「西4丁目」停留所と札幌一の繁華街「すすきの」停留所の間を走る系統のみが運行されており、路線延長は8.41km、運賃は170円均一で、所要時間は約45分です。両端の停留所の間は、徒歩で5分とかからないほど近接していますが、西4丁目を出た電車は、市街地南西にある藻岩山ロープウェイ(現在運休中)の麓側乗り場の近くまでグルッと迂回し、すすきのまでを半環状運転のように走っています。
(ほとんどの電車が西4丁目~すすきの間を一系統のように運行されていますが、西4丁目~西15丁目は一条線、西15丁目~中央図書館前は山鼻西線、そして中央図書館前~すすきのは山鼻線と、3つの路線から成り立っています。)

車両は、オリジナルの車両約30両(旅客車)で運行されており、古いもので昭和30年代の製造、いちばん新しいもので平成10年代の製造(車体更新による改造扱い)と多岐にわたる顔ぶれとなっています。

以下、滞在中に乗車あるいは目撃した車両を撮影したものです。



▲ 夜に時間ができたので、すすきの~西4丁目まで乗り通してみました。すすきの停留所で派手なカラーのラッピング電車に遭遇。車番までラッピングされているのか、何号車か分かりません。恐らく形式200番代の古参車のグループの車両だと思うのですが…



▲ すすきの~西4丁目を乗車した3300型3304号車。在来の旧型車の機器を流用した車体更新車のため、2000年の製造ながら吊り掛け駆動となっています。



▲ こちらは昼間に見に行った時のもの。西4丁目停留所で、240型241号車。



▲ 細かな違いが良く分かりませんが(^^;、こちらは250型というそうです。253号車。



▲ 241号車と251号車のすれ違いです。


一時は、他の大都市と同様に、赤字、モータリゼーションによる利用者減少、地下鉄との競合などから、全線廃止の方針が打ち出されたそうですが、市民の運動が実って1976年以降現在の路線形態で存続しています。現在、札幌駅方面への路線延長が検討されるなど、再び路面電車が注目される時代になってきたようで、末永い存続・発展を期待したいものです。


およそ半月ぶりくらいの川バスネタです(^^;
オリンピックスタジアムでプロ野球公式戦が行なわれた27日(火)は、シャトルバス運行に伴う定期便の車両変更も行なわれたのか、普段ではなかなか見られない運用が発生しました。

その一つがこちらです。



「[22] 長野駅」表示で待機する40716号車。長野駅2100発の[22]系統犀北団地線・循環便をひと回りしてきた後です。



▲ 続いて、長野駅2145発の[22]系統犀北団地線・逆回り便工業高校止まりにも入りました。「[22] 伊勢宮・犀北団地 工業高校」のLEDが何だか新鮮に見えます(^^;


40716号車は、新町営業所所属車のため、通常は犀北団地線を走ることなどまずありません。
本社所属の車両が、検査代走等で新町営業所受持ちの運用に使われることはあっても、新町所属車が本社受持ちの運用に入ることは、かなりイレギュラーなことだと思われます。
通常、この運用は40578号車が使われることが多いのですが、同車がシャトルに駆り出された代わりに、新町から借りてきた車両を使ったということでしょうか…?


その後、東口にも足を運んでみたのですが、ちょうど試合が終わったところだったのか、何台かのシャトルバスが到着するところでした。その中で、こんな車両もシャトルに使われていました。



▲ 何と白馬営業所所属の45192号車(松本200か・181)がシャトルバスに! 何と贅沢な運用でしょう(^^;


ここ最近、検査代走用か何かで長野に常駐しているのか、複数の目撃情報がある45192号車です。
私も「[高速] 長野」表示で長野駅7番乗り場に到着する同車を、数日前に目撃しています。
トイレ付きの高速バス用車両まで動員するとは、よほど車両が足りなかったのでしょうか!?


※ 画像はいずれも暗い中での撮影のため、ISO感度を上げて撮影したものをさらに明るく加工しています。








先日、仕事帰りに長野駅前で目撃した新しいラッピングバスの情報です。

長電バスの719号車が、都市ガス供給会社のラッピングになりました。
広告のベースカラーは水色で、この季節に涼しげで爽やかな印象を与えてくれるように感じます。

現在のところ、携帯電話のカメラ機能で間に合わせに撮影した画像しか無いのですが、改めて記録でき次第、情報を追加したいと思います。



▲ 7月下旬になって、ラッピングバスになっているのを確認した長電バスの719号車。ガス会社の広告を纏っている。


取り敢えずの速報でした。
(そういえば、長野のバスのことを話題にするのは随分久しぶりのような気が…(^^;;;)


今回は、雑誌発売のお知らせです。

本日7月27日(火)は、講談社から出版されている雑誌『バスマガジン Vol.42』の発売日です。

今回、雑誌の発売について特にブログの記事として起こしたのは、内容に注目!だからです(^^;
シリーズ企画の「おじゃまします!! バス会社潜入レポート」アルピコグループが取り上げられています。
詳しい内容は…、本屋さんへLet's go!です(^^;;;





…と、書きたいことはこれだけなのですが(^^;;;;;、それだけでは余りにも詰まらないので、雑誌の記事に関連した画像でもどうぞ(^^)//



▲ 長野~大阪線昼行用の三菱エアロエース・40886号車。導入当初は夜行便で使用されたのですが、トランク容量等の関係から早々に昼行便に転用されています。画像は2008(平成20)年11月15日、“第三新夜行バス試乗会”と称したイベントの際に、長野バスターミナルで撮影させていただいたものです。順光で公式側が撮影できるようにと、普段とは逆向きに置いてくれたために撮影できたアングルです。



▲ こちらは長野~大阪線夜行用の日野新セレガ・40814号車。2008(平成20)年4月5日、川バス本社で行なわれた“バスまつり”の際に撮影させていただいたものです。



▲ 2008年11月15日のエアロエース試乗会の際に、ターミナル通りで大阪行き昼行便と併走するという演出をしてくれました。信号や道路の混み具合、他車の動き…全て運を天に任せたようなイベントでしたが、偶然にも僅かな距離を顔を揃えて走りました。このアングルでは分かりにくいですが、40814号車は、翌年に控えた善光寺御開帳のラッピングになっていた頃です。



札幌で見かけた路線バス各社の最新鋭車を紹介する記事(…と言っても、日野BRCのノンステップハイブリッド車の紹介が主になっていますが…(^^;)の最後、第3弾として北海道中央バスを紹介します。この会社が、いちばん車種及び年式のバリエーションに富んでいたような気がします。

それではまず、お馴染みのこの型式のバスから…



▲ 北海道中央バスの日野BRCノンステップハイブリッド。この会社のハイブリッド車は、特別なカラーを採用しており、白を基調に緑の山と青い湖を描いたようなデザインになっています。



▲ 札幌だけでなく、小樽駅前でもハイブリッド車を目撃。側面がちに撮ったこちらの方が、車体のカラーが良く分かるかと思います。屋根上のコブには、Hybridハイブリッドの両方のロゴが書かれています。



▲ 同じ車両をリアから。



▲ こちらは札幌で、いすゞエルガのCNG車を目撃。ノンステップ車でもあるようです。日野BRCのハイブリッドと同じカラーを採用していますが、パターンが異なり、こちらは緑と青のラインと森(木)が描かれています。



▲ 最後は長電バスでもお馴染みの日野レインボーHR、通称“モヤシ”です(^^; ノンステップ車ながら、一般車と同じカラーに塗られています。




昨日の記事では、じょうてつバスの日野BRCハイブリッドノンステップ車のことを紹介しましたが、今回はジェイアール北海道バスを紹介したいと思います。
じょうてつバスのハイブリッド車は、1回しかシャッターチャンスに恵まれず、1枚しか画像を掲載できなかったので、今回はもう少し多めにいってみたいと思います(^^;


まずは、日野ブルーリボンシティのハイブリッドノンステップ車です。もちろん、ジェイアール北海道バスにも最新鋭の車両として在籍しています。



▲ 社番527-7953号車。JHBは、旧国鉄バス時代の番号付与体系のままですので、“大型”+“座席方向混合”+“日野車”で、“2007年車”+“冷房装備、エアサス車”の53号車ということになるようです。


さらに…






▲ 527-9954号車。2009年車ですが、前出の車両と下2桁が連番になっていますので、このタイプの2008年車は導入されなかったものと思われます。






▲ 527-9956号車。2009年は、少なくとも3台以上が導入されたということになるようです。


ハイブリッド車も、一般の路線バスと同じカラーを採用し、屋根上のコブにHybridのロゴを入れている点は、じょうてつバスと同じですね。


その他、ハイブリッド車ではありませんが…



▲ 524-2911号車。三菱新エアロスターのノンステップ車です。



▲ 527-4904号車。日野ブルーリボンシティのノンステップ車です。



▲ 527-5903号車。いすゞエルガかと思いきや…社番の上3桁の1の位が“7”ですので、日野ブルーリボン2ということになります。写真を良く見たら、フロントガラス右下に“HINO”のロゴが入っています(^^;


後半の3台は、いずれもノンステップ車ですが、車体に“NON STEP BUS”のロゴが入っています。



次回は、このシリーズの最後として、北海道中央バスを紹介したいと思います。





再び“札幌のバスかんさつ記”に戻ります(^^;

7月16日の記事で、札幌の街を走るバスの印象を、「“大都会の事業者”ならではの最新鋭の低公害車やバリアフリー車が走っている一方で、“地方都市の事業者”ならではの古い車両が走っているという“二面性”」と表現しましたが、今回からしばらくは、“大都会の事業者”ならではの一面に着目したいと思います。

東京や横浜のように大きな街を走るバスは、常に最新鋭の車両が積極的に導入されているという印象を受けますが、札幌の街にもこんなバスが走っています。



▲ じょうてつバスの最新鋭車と思われる、日野ブルーリボンハイブリッドノンステップ車。特に専用カラーなど特別な塗色を採用しているわけではなく、屋根上のコブに“Hybrid”の共通ロゴが入っているくらいです。


長野の街を走る長電バス、そして川中島バスでもすっかりお馴染みになった、日野ブルーリボンのハイブリッドノンステップ車です。会社の規模に応じた台数となっているためか、じょうてつバスのハイブリノンステ車の絶対数は多くはないようですが、しっかりと存在感をアピールしていました。

その他の事業者についてはまた改めて…


今回も北海道ネタはひと休みです(^^;

さて、E259系導入に伴い廃車され、長野総合車両センターに疎開・留置されていた、元「成田エクスプレス」用の253系電車6両(3両×2編成)が22日(木)夕方、長野電鉄への譲渡に伴う改造等のため、横浜の東急車輛に向けて回送されました。

仕事帰りにちょうど良い時間だったため、長野駅に立ち寄り、その様子を記録してきました。
長野駅での編成は、次のとおりです。

 ↑ EF64 1014〔愛〕
   クモハ252-19(Ne108)
   モハ253-19( 〃 )
   クロハ253-7( 〃 )
   クモハ252-18(Ne107)
   モハ253-18( 〃 )
   クロハ253-6( 〃 )




▲ 18時20分頃、北長野方から非常にゆっくりとしたスピードで長野駅に近づいてきました。



▲ 牽引するのはJR貨物・愛知機関区のEF64 1014。



▲ 後に253系6両が無言で続きます。



▲ 長野駅5番線に停車中。



▲ 中間の運転台同士の連結面は、幌で繋がれていました。作業員のような方が数名乗り込んでおり、そのせいか開けられる窓は全て解放!という状態でした。この時期、空調が入らなければ、車内の温度は相当高くなるのでしょうね。


18時29分、多くのファンに見送られ、横浜の東急車輛へと旅立っていきました。
今度長野に帰ってくるときは、どのような姿になっているのでしょう。とても楽しみです(^^)



札幌滞在中に空いた僅かな時間を利用して、札幌~小樽間の高速バスに乗ってみました。
ちょうど所持していたJRの切符が、新札幌駅~札幌駅~小樽駅の間のジェイアール北海道バスにも乗れるもので、案内所で尋ねたら、札幌~小樽間は一般の路線バスでも高速バスでも乗車できるとのことだったため、高速バスに乗って小樽まで行くことにしました。
(ホントは往復どちらかを高速バス、もう一方を一般の路線バスで往復することにしたかったのですが、所用による時間的な制約から、行きに高速バス、帰りにはJRを使うしか選択の余地がありませんでした…。)


まず驚いたのは、小樽行きの高速バスの本数です。岩内行きなど小樽以遠まで行くバスも含めると、日中でも10分ごとに運行され、さらに北大経由の便(30分ごと)を合わせると、“待たずに乗れる”を地で行くような運行本数です。
ただし、持っている切符で乗れるのは概ね1時間に1~2本程度のジェイアール北海道担当便ですので、時間を合わせて札幌駅前ターミナルの乗り場へ行ってみました。



▲ 小樽方面行き高速バスの時刻表。運転本数の多さに驚愕!



▲ 小樽方面行き高速バスの路線図。高速バス”と言っても、一般道の走行時間も結構あります。


やってきたのはジェイアール北海道バスのガーラです。札幌駅前のターミナルからは10人ちょっとの乗客を乗せて、小樽へと出発しました。
途中、混雑する市内で丹念に停まって乗客を乗せたり降ろしたりしながら進みます。高速道路に乗る前に降りてしまう方もあり、一般の路線バスとしての機能も果たしているように思います。

ここで札幌~小樽間の移動手段で、JR函館本線との比較をしてみたいと思うのですが、
[所要時間] 高速バス:55分(円山経由便) JR:約30分(快速)~50分(普通)
[運行本数] 高速バス:日中は10分ごと JR:日中は1時間当たり快速2本、区快2本、普通1本
[運賃] 高速バス:590円 JR:620円
…と、所要時間以外は高速バスに分があるのではないかと思うのですが、実際はどのようなシェアになっているのかまでは分かりません。
ちなみに長野に当てはめて考えてみると、札幌~小樽間は長野~上田間くらいの距離があります。その昔、川中島バスの国道上田線はドル箱路線だったなどと聞いたこともありますが、今となってはこの区間の路線バスは廃止され(元々高速バスの設定もありません。)、鉄道(しなの鉄道)も1時間に1~2本ほどという運行状況です。都市規模があまりにも違いすぎるのかもしれませんが、ここではどちらも長所短所を活かし補い合って共存しているようにも思えます。



▲ 海が見えてくると、もうすぐ小樽。



▲ 乗車したジェイアール北海道バスのガーラ。松本電鉄が長野~松本線等に導入している社番10090代のガーラと同タイプでしょうか。


小樽駅前は、観光地と札幌のベッドタウンの両方の正確を持ち合わせているようで、結構な人で賑わっていました。駅前には中央バスを中心とするバス乗り場があり、ここも札幌と同じように斜めに切り取られたプラットホームに前から突っ込んだバスに乗るスタイルのターミナルです。



▲ 中央バス他の小樽駅前バス乗り場。



▲ そしてその目の前には小樽駅。ド逆光になってしまいました…orz


帰りは時間の制約から、JRを利用して戻ります。小樽ではほとんど滞在時間を設け(られ)ずに札幌にとんぼ返りとなりました(T_T)



▲ 帰りは721系の快速「エアポート」に乗車。札幌までは約30分の旅です。



▲ 空の青と海の青がとてもきれいな車窓です。






北海道中央バスの路線車のうち、一般車はこのような塗装に統一されています。
(※ バリアフリー車、低公害車、ラッピング車などを除く。)



▲ 路線車の一般車に採用されている塗装。


しかし、札幌滞在中に2台だけ、これとは異なる塗装の車両と遭遇しました。
それがこちらです。



▲ 逆T字窓、黒サッシに富士重7E車体と、まだまだ若い車両との印象を受けますが、ナンバーは“札幌22か15-12”なので、古参車の部類に入るものと思われます。(最終的に、3桁ナンバー移行前までに札幌22あナンバーは、3000番台まで突入しています。)
 なお、富士重ボディは、4メーカー全てに架装しているため、エンジンがどこのメーカーかは不明です(…というか、判別点があっても私が知らないだけという話が…(^^;)。




▲ 札幌ターミナルで、発車時に前面から捉えたものです。


フロントの赤い縞々、サイドの赤いライン、そしてリアでV字を描く赤いライン…この塗装、どこかで見たことがあると思ったら、京阪バスの塗装に良く似ていると思いませんか? 北海道中央バスが、京阪バスと資本関係があるかは不明(…多分、無いと思います。というか、それらしい記述をネット上でも見つけられなかったので。)ですが、どうやらこの塗装、デザインした海外の会社が同じということらしいのです。
試しに1台、京阪バスを中央バスに潜り込ませてみたら、案外誰も気がつかなかったりして…!?



▲ もう1台、日野のブルーリボンとも遭遇しました。こちらのナンバーはさらに古い“札幌22か12-97”(!)です。



▲ 札幌駅前付近で転回し、別方向から折返し便(と思われる便(^^;)がやってきました。ナンバーから推測すると、1990年頃の年式と思われます。中央バスの最古参の部類に入るのではないでしょうか。



▲ “京阪バスチック”なリアのV字ライン。貸切車のような4灯×2のテールランプも特徴的です。


ネットで調べたところ、どうやら中央バスの旧塗装車で間違いないようです。
現在も塗装変更が進んでいるのか、経年車の廃車とともに自然淘汰を狙っているのかは不明ですが、いずれにしろ近いうちに見られなくなる塗装なのかもしれませんね。



札幌駅の東南およそ1kmちょっとのところ、札幌市中央区東大通1丁目にある北海道中央バスの札幌ターミナルは、都市間高速バスや札幌郊外への路線バスなど、比較的距離の長い路線が数多く発着するバスターミナルです。
構内のプラットホームは1番から10番まであり、これらの乗り場から次々とバスが発車して行く様子は、見ていて飽きないものです。
このターミナルの構造で、印象的だったのはプラットホームの形です。ここのプラットホームは、ターミナルの建物に対して斜めに刻まれており、バスはそこに頭から突っ込む形で停車します。乗車扱いが終わると、バスはいったんバックしてプラットホームを離れ、切り返してターミナルを出て行きます。
従って、構内には常にバスがバックする際の警告音(ピーッ、ピーッとかプーッ、プーッとかいうアレです。)が響いています。加えて、構内にはバスの発着の案内放送や発車ベルの音が響き、非常に賑やかです。もちろん、バスが多い分乗客もそれなりにいるようで、とても賑わっているように感じました。



▲ バスターミナルを建物の裏側から見た様子です。プラットホームは建物に対して斜めに切り込まれ、バスはそこに頭から突っ込んで乗客の乗せています。
(※ 敷地外の歩道から撮影したものです。)



▲ 乗客扱い中…ではなく、待機時間中のようですね(^^; でも、乗客扱いする時は、概ねこのような位置に停車し、中扉を開けます。
(※ 敷地外の歩道から撮影したものです。)



▲ 同じバスをプラットホーム側から見るとこんな感じです。



ところで、長野バスターミナルも昔はこのようなプラットホームの形をしていた-と、人から聞いたことがあります(写真も見たことがあったような…)。
その痕跡が、実は今も残っているのです。それが、この写真です。



▲ 今のプラットホームの方向とは異なり、斜めに配置されたブロックがお分かりいただけるでしょうか。これが昔、乗り場ごとに斜めに切り込まれていたプラットホームの名残です。



▲ 先日、5番乗り場(長電バス乗り場)の前に、カーテンが引かれた「指令室」というのがあることに気がつきました。ここも昔は案内放送が行なわれていたことがあったのでしょうか。







今日は北海道ネタは一時お休みです。

湯さんトコのブログの7月15日の記事「長野―新宿線に夜行便新設!!」のコメントで、かつてJRバス関東と長野電鉄バスが運行していた夜行バス「ドリーム志賀号」の話題が出ましたが、過去に撮影した写真の山から、「ドリーム志賀号」のプリントだけ発掘できました。デジタイズしたものがなく、プリントを再撮影したものですので、画像の精度はかなり落ちますが、雰囲気だけでもお伝えできればと思い、その画像を交えてこちらでも記事を起こしてみました。内容が重複する部分がありますが、ご容赦ください。



▲ 「ドリーム志賀号」(下り・1号)に乗車した際、湯田中駅で下車後に撮影したものです。撮影日は、1995(平成7)年7月16日とありますので、前日7月15日の晩に東京駅から乗車したことになります。


使用車両はいわゆる“パンダエアロ”(P-MS729SA)で、東京支店所属(当時)の社番S654-88489号車(足立22か37-54)です。方向幕には、種別も何もなく、ただ単に「長野・湯田中」と表記されているあたりが何とも…です(^^; 車体側面に、斜体字で高速バスと書かれているのも、今となっては古めかしい仕様に思えます。ちなみにこの車両、2002(平成14)年4月現在の配置表では宇都宮支店に籍があります(宇都宮200か・166)。


以下は、湯さんトコのブログへのコメントと重複しますが、「ドリーム志賀号」の案内リーフレットの情報を丸写し(+補足)したものです。


【ドリーム志賀号】
○ 運行区間
 東京駅(八重洲南口)~新宿駅(新南口)~長野駅前~湯田中駅
 (※ 中央道~長野道~豊科インター~国道19号経由)

○ 運行開始日
 平成4年(1992年)4月27日
 (※ 廃止は、平成11年(1999年)3月31日らしいです。廃止理由は、新幹線の開業で利用客の流れが変わったためとする説があります。)

○ キロ程
 332.6キロ

○ 運行バス会社
 JRバス関東、長野電鉄(←長電バスではないところに注目です!)

○ 所要時間
 (下り)7時間40分 (上り)8時間25分

○ 運行時刻・停留所
 (1号)東京駅23:30→新宿駅23:59→長野駅前6:04→権堂6:12→須坂駅6:31→小布施6:41→中野駅6:55→湯田中駅7:10
 (2号)湯田中駅21:45→中野駅22:01→小布施22:16→須坂駅22:27→権堂22:47→長野駅前23:00→新宿駅5:29→東京駅6:10
 (なぜか、長野駅だけ“駅前”になっています(^^; 1号、2号という呼び方を使用しているのは、マルスに登録する関係でしょうか。長野県内の停留所は、湯田中~京都・大阪線とほぼ同一ですが、中野だけ異なっており、信州中野駅前まで乗り入れていたようです。)

○ 運賃
 東京駅・新宿駅-長野駅前・権堂 5,400円(こども 2,700円)
 東京駅・新宿駅-須坂駅・小布施 5,600円(こども 2,800円)
 東京駅・新宿駅-中野駅・湯田中駅 5,800円(こども 2,900円)
 (団体割引なし)

○ 往復割引(10日間有効)
 東京駅・新宿駅-長野駅前・権堂 9,700円
 東京駅・新宿駅-須坂駅・小布施 10,100円
 東京駅・新宿駅-中野駅・湯田中駅 10,400円

○ 使用車両・座席数
 スーパーハイデッカー36席(4列)

○ 前売り日
 乗車日の1箇月1日前から 座席指定制

○ お問合せは
 (略)

○ 乗車券引取期限
 -

○ 発売箇所
 JRバス東京駅・新宿駅、長野電鉄バス各営業所、長電観光・ミスズ観光の各支店、JTB・日本旅行・近畿日本ツーリストほか主な旅行代理店、駅のみどりの窓口・旅行センター(片道)

○ 車内設備・サービス
 デラックスリクライニングシート(レッグレスト、フットレスト)・読書等・VTR・4chステレオ・電話・空調装置・化粧室・ひざかけ毛布・スリッパ・おしぼり・コーヒー、お茶のサービス(セルフ)



JRバス関東の車両は、日中は長野電鉄バスの中野営業所で休憩していたとのことですが、その証拠写真も見つけました。
…とはいっても、長野電鉄バスを撮影しに、中野営業所にお邪魔した時のものなのですが、撮影目的が長野電鉄バスだったもので、JRバスには目もくれなかったことが、今となっては悔やまれます(^^;



▲ 長野電鉄バスに混じって、中野営業所で休むJRバス関東の車両(右端にチョッとだけ(^^;;;)。長野電鉄バスのカラーも、まだ貸切車が銀色になる前の時代です。
 (※ 1995年8月27日、許可をいただいて撮影させていただいたものです。1935号車の方は、現在銀色塗装化されて今も健在です。)


この頃長野電鉄バスに在籍していた高速用車両は、恐らく全てパンダエアロだったと思われますので、「ドリーム志賀号」にもこの車両(と同じタイプの車両)が使われていたものと思われます。



▲ 長野電鉄バスのパンダエアロ、1754号車。4列36人乗りということで、この車と同タイプの車両が、「ドリーム志賀号」に使われていたものと思われます。それにしても、真正面から見たら、パンダじゃなくて“赤鬼”みたいですね(^^;;;
 (※ 1995年5月7日、長野電鉄バス本社(柳原)で許可をいただいて撮影させていただいたものです。)


※ 今回紹介した「ドリーム志賀号」は、既に廃止されている過去の高速バスであり、現在は運行されていません。



今回は、札幌市内で見かけたバスのうち、特に印象に残った車両を紹介したいと思います。
まず最初はこちら。



▲ 一見すると1990年代後半の年式の日野ブルリのようですが、屋根上の前後2箇所に設けられたファンカバーや開閉可能部分の天地寸法がやたらと大きい逆T字窓、この特徴は…


北海道中央バスの札幌ターミナル付近で見かけた日野ブルリ、元はこの事業者の車両だったのではないでしょうか。






▲ 横浜市交の1996年式6-3585号車(上)と、1998年式8-3618号車(下)。いずれも日野KC-HU2MLCA(日野車体)です。


それを裏付ける証拠(^^;は、いとも簡単に見つかりました。
札幌ターミナルを出た2408号車(社番が分からないため、便宜登録ナンバーの数字で呼ぶことにします。)は、そのままターミナル沿いの道で停車し、時間調整をしているようでした。運転手さんにお願いし、車両の前後を撮影させていただき、加えて開いている扉から車内を見させていただくと…









!? このシートの柄は…


長野でもお馴染み(^^;の、横浜の名所柄のシート生地です。ということは、まず間違いなく元横浜市交の車両ということになります。年式は、上で紹介した2台と同じ1996年式又は1998年式のようです。
(1995年式までは側窓が銀サッシのメトロ窓、1999年式以降は屋根上の空調装置の形状が変わっています。また、1997年にはこの方の車両は導入されていませんので、96年、98年いずれかということになります。)



▲ 他の場所でも同型の車両と遭遇! こちらは2366号車です。短尺車のため、非公式側の中ほどの窓が狭くなっています。ある程度まとまった台数が在籍しているようです。



▲ 公式側の姿の参考として、(空調装置が異なりますが)1999年式の車両の画像を紹介します。両扉間の間にある側面の(経由地)表示器を、まとめて枠ごと移設しているようです。
 (敷地外から撮影したものです。)


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ちなみに札幌ターミナルの全景を撮ったこの写真にも、同郷のバスが写っていることが判明しました。
帰ってから気がついたのですが、もしその場で分かったらきちんとした写真を撮っておきたかった…と後悔するも、あとの祭りですね…orz



▲ 中央バスターミナルの全景。いちばん左のバスのリアガラスに注目!



▲ こちらも長野ではお馴染み(^^;の、“ハマ”のマーク入りDPFのステッカー。


以上、遠い土地で出会った同郷のバスの紹介でした(^^;





札幌での滞在中に街中で見かけたバスの続きです。
昨日の記事で紹介した、北海道中央バスとジェイアール北海道バスの他に、(この2社には及ばないものの)比較的まとまった規模で路線バスを走らせている会社がもう一社あります。--じょうてつバス(株式会社じょうてつ)です。

バス会社の“○○てつ”という社名は、基本的に“○○鉄道”という社名の略称であることが多く、かつ鉄道と同時にバスも運行している会社であることが多いのですが、現在の札幌近郊にはJRと市営地下鉄、市電以外の鉄道は走っていません。
それではどの鉄道会社か-というと、1969(昭和44)年まで札幌市南部に鉄道を走らせていた“定山渓鐡道(じょうざんけいてつどう)株式会社”という会社が、鉄道廃止後に現在の社名に改めた(1973年)ものです。

繰り返しになってしまいますが、じょうてつは、中央バスやジェーアール北海道バスほどの規模ではないようですが、それでも札幌駅前のターミナルにいると、常に2~3台のバスが待機しているくらいの頻度で走っているようです。この会社も、自前の車両と譲受車の双方を併用しているようで、古い車から最新の車までさまざまな車両が見られました。


◆ じょうてつ ◆





▲ 路線車の例(三菱エアロスターM)。ナンバーと車両形式が一致しないため、どこかからの譲受車であると思われる。行先表示機は、見かけた車両すべてがLEDを使用していたように思う。


この“じょうてつ”は、東急傘下の会社で、バス停にはご覧のとおり東急流通マークが描かれています。



▲ 札幌駅前ターミナルのじょうてつのバス停。中央上部には東急流通マークが描かれている。


東急グループのバスということで、何処かで見たことがある…と思ったら、長野県上田市を走る上田バス(現在は東急傘下ではなくなりましたが)にも同じようなカラーの車両がいたことを思い出しました。






▲ 上田バス(撮影時は、上電バスからの社名変更直後)のカラー例。描かれているラインがこちらは直線的なデザインであるが、使われている色はじょうてつの車両と同じである。


この他に、夕鉄バス(夕張鉄道)も大通公園付近で2度ほど見かけたのですが、札幌駅前までは路線を延ばしていないようで、その後のシャッターチャンスには恵まれませんでした(T_T)




札幌での滞在中、基本的に昼間は所用に費やされるため、ゆっくりとバスに乗ったり撮影したり…という時間を取る余裕はなかったのですが、街中の移動中はできる限りカメラを携えておき、撮れそうなものを片っ端から撮ってみました(^^;

しかし、詳細をお話しできるほどの成果ではありませんし、事前の予習も帰宅後の復習もほとんどしていないため(^^;;;、飽くまでも“見たまま”の紹介となりますことをご承知おきください。
また、そんな訳なもので誤った解釈に基づく記述も出てくるかと思いますが、不慣れな土地(…といっても札幌へ行ったのは4回目ですが(^^;)での“かんさつ記”とご容赦いただければ幸いです。

今回は、概要のみのざっくりとした紹介に留めておきます。
まず札幌の街中で見かけるバスの印象ですが、“大都会の事業者”ならではの最新鋭の低公害車やバリアフリー車が走っている一方で、“地方都市の事業者”ならではの古い車両が走っているという“二面性”が見えた気がしました。

街中を縦横無尽に走るバスの中で、最大勢力を占めていると思われるのがこの2社のバスです。


◆ 北海道中央バス ◆


▲ 高速車の例。都市間高速用の日野セレガR-FS。(札幌発岩見沢行き)



▲ 路線車の例(いすゞエルガ)。経年車を大切に使う一方で、新車の導入にも比較的積極的だという印象を受ける。


いずれも中央バスターミナル付近での撮影ですが、路線車がひっきりなしに行き交う一方で、都市間高速バスも相当な本数が運転されているようです。特に、札幌~小樽間などは、日中も10分~20分おきに走り、一般の路線バスかと思わせるほどです。



◆ ジェイアール北海道バス ◆


▲ 路線車の例(三菱エアロスターM)。新車で低公害車・バリアフリー車の導入を進める一方で、このような経年車もまだまだ活躍している。



▲ 高速車の例(三菱エアロバス)。こちらも都市間高速バスを高頻度で運転させている様子。この車両はナンバーと形式が一致していないため、他社からの移籍車あるいは道内の転属車であると思われる。路線車が国鉄バスのカラーを継承した塗装を採用しているのに対し、高速車はコーポレートカラーの黄緑を取り入れた独自のカラーを採用している。


見かけた車両の中で、特に気になった車両などはまた個々に紹介したいと思います。
ひとまず今回はこの辺で…



下り「トワイライトエクスプレス」が青函トンネルに入るという3時41分に合わせて起床し、車窓に眼を遣りました。
時間的には既に津軽線に入っている頃ですが、窓の外は暗く、また目印になりそうなものも特に見えないため、どの辺りを走っているのか分からない状態です(^^;
青函トンネルに入るという予定の時刻が近づくにつれて、短いトンネルが連続するようになり、いよいよだなと感じさせてくれます。ほぼ予定どおりの3時40分過ぎに、列車は灰色の闇の中に入って行きました。今度はすぐに抜けるようなトンネルではなさそうです。いよいよ青函トンネルに入ったようです。

青函トンネルを通るのはこれで7回目です。海峡線が開業したばかりの頃は、列車の流れに合わせてトンネルの壁に設けられたランプが光ってアニメーションのように見える仕掛けがあったような記憶があるのですが、時間も時間なせいでしょうか、それとも新幹線工事の影響でしょうか、今回は特にそういう仕掛けを見ることもなく、淡々と列車は闇の中を走り抜けていきます。
2回ほど、ボヤ~ッと明るい場所を過ぎましたので、それが竜飛海底駅と吉岡海底駅でしょう。
2つの海底駅は、以前は快速「海峡」号などを利用した見学コースが設けられていましたが、現在は竜飛海底駅(+青函トンネル記念館)のみになってしまい、吉岡海底駅は全列車が通過します。

およそ40分弱の時間だったでしょうか、青函トンネルを抜け、ついに北海道の大地に乗り入れました。…とは言っても、相変わらず車窓はようやく白んできた空の下に2条の線路が並行しているのが見えるくらいです。以前と違うのは、ところどころの線路が3線化され、新幹線工事が進んでいることを感じさせてくれるところでしょうか。

サロンカーを通り過ぎ、食堂車の車内を撮影し、再び眠りに就きます。



▲ 食堂車(レストランカー)「ダイナー プレヤデス」の車内。いつかこんなレストランで、コース料理を食べてみたいものです(^^; 天井が低いのは、この車両だけが元特急型電車の食堂車を改造した車両だからです。



次に目が開いたのは7時半頃で、既に夜が開けてからの最初の停車駅である洞爺を過ぎた後でした。
8時からシャワーを予約してあったので、支度をしてサロンカーへ行きます。300円のシャワーカードで30分のシャワー室利用と5分間のお湯を使用することができるのですが、最初ケチケチ使っていたおかげで使い終わった時には1分以上の時間が残っていました(^^;
朝食の予約時間が8時20分からだったため、早々にシャワーを切り上げ、部屋に戻ります。すると食堂車のスタッフが「5号車11番のお客さまですか? 朝食のご用意ができております」と呼びに来てくれたところでした。
朝食も30分交替で慌しく進行します。限られた時間で多くのお客さんを捌かなければならないので、致し方ないところですが、普段の朝食にかける時間を考えると、30分間というのは随分ゆっくりに感じました(^^;;;



▲ 案内された席に就くと、窓の外には北海道の大地が流れています。しかし天気は生憎の雨… 誰ですか!? 北海道には梅雨が無いと言ったのは…(もちろん梅雨前線に伴う雨とも限りませんが(^^;)



▲ いただいたのは洋定食、1575円也。カメラに収まらないので2分割で。まず左半分です。



▲ こちらが右半分、メインの卵とハムのお皿はダブっています(2皿食べたわけではありません(^^;;;)。



▲ 食後にはコーヒーを。一とおり平らげたら、しっかりお腹が一杯になりました。ごちそうさま(^^;


部屋に戻ると、列車は苫小牧を出るところでした。直江津から16時間に及ぶ旅もあと1時間で終わりです。荷物を整え、下車の時を待ちます。

札幌には定刻の9時52分に札幌駅3番線に到着しました。



▲ 5号車の出入口。一晩お世話になりました。


ホームに下りた後は、先頭の機関車を見に行きました。
写真も撮ろうと思っていたのですが、ホームの先端ギリギリに停車していたため、引きが取れずにこんな写真しか撮れませんでした(T_T)



▲ 「さっぽろ」の駅名標と牽引機の青いDD51。青函間を牽引したED79型の後を受け、重連で北海道内を牽引してきました。



▲ 機関車を正面から。青い車体にピンクのヘッドマークが似合っています。



▲ 10時を少し回ったところで、札幌運転所に向けて回送されていきました。最後尾は、いちばん豪華な個室の「スイート」が車端部にある車両です。


この後は、札幌滞在中に宿泊するホテルに荷物を預け、用務先へ向かいました。
札幌の街中(…というか、バスや路面電車など(^^;;;)の様子などはまた改めて…


長々とした文章にお付き合いいただきまして、ありがとうございますm(_ _)m






直江津からは、17時59分発の札幌行き寝台特急「トワイライトエクスプレス」に乗車しました。
…というのも、札幌に所用ができたためで、移動に使うことが許される時間や交通費等の限度を勘案した結果、最良の手段(いろんな意味で、です(^^;;;)として絞り込んだのが、この列車だったというわけです(笑。
とはいえ、寝台券の確保がこの列車に乗るための大前提となるわけですが、1か月前の発売開始日に申込んだ際に、奇跡的にもB個室のシングルツインが取れたため、この列車の乗客となることが許されたわけです。
(登場から20年が過ぎた列車ですが、今でも人気は衰えていないようで、寝台券の確保が大変困難なようです。実際、帰りの手段としても「トワイライト~」を考えたのですが、発売開始日の10時にマルスをたたいてもらったにも拘らず、結果は「No」でした…orz)



▲ 直江津駅5番線に入線する「トワイライトエクスプレス」。塗装こそ変わっていますが、EF81型+24系25型という純然たる“国鉄型車両”による運転です(^^;



▲ 出入口のあるデッキには、「トワイライト~」のエンブレムをデザインした絨毯が引かれ、乗車時にまず豪華列車であることを印象付けてくれます。


直江津駅には、上越在住の友人も見送りに駆けつけてくれ、入線から出発までの僅かな時間でしたが楽しく過ごすことができました。Thank you!です(^^)/
上野からの「北斗星」には延べ3度ほど乗ったことがありますが、日本海側から北海道へ直通する列車に乗るのは初めてです。

室内は木目調あるいは茶系の落ち着いたカラーで統一され、普通の寝台列車とは明らかに違う雰囲気です。
列車は(直江津駅時点での進行方向を基準に)前から、
  EF81 114[敦]
  カニ24 13
 9.オハネフ25 501(Bコンパート)
 8.オハネ25 561(Bコンパート)
 7.オハネ25 511(ツイン)
 6.オハネ25 522(ツイン・シングルツイン)
 5.オハネ25 523(ツイン・シングルツイン)
 4.オハ24 551(サロンカー「サロン デュ ノール」)
 3.スシ24 1(食堂車「ダイナー プレヤデス」)
 2.スロネ25 501(ロイヤル・スイート)
 1.スロネフ25 501(ロイヤル・スイート)
の順で組成されています。
通常、客車は編成組成の自由度が高いため、車番はバラバラのことが多いのですが、この編成はほとんどが末尾1番に揃っています。「トワイライト~」はほぼ固定化された編成のため、編成替えはほとんど行なわれていないのではないかと思われます。
(現に、同一形式の車両が組み込まれている5・6号車についても、個室の扉に「5号車1番個室」のように号車まで入った部屋番号のプレートが取り付けられているため、組成変更の余地がほとんど無いようです。)

5号車11番個室の“シングルツイン”が今晩の寝床です。決して広いとは言えないスペースですが、列車の中で完全にプライバシーが守られる点については有り難いと思わなければならないでしょう。
車窓が日本海側でないのが残念でしたが、進行方向右側というのと、北海道上陸後はこちら側が海側になるので、ヨシとしました(^^;



▲ シングルツインの中の様子。引きが取れないので上手く写せないのですが、テープルを挟んでソファーが向かい合わせになっており、これを引き出すことでベッドとすることができます。上段にはツインユース用のベッドが備えられています。


早速車掌が来て検札とカードキーの交付、個室の使い方を説明、そして列車内の案内をしてくれました。
食事はさすがに食堂車というわけには行かないので、直江津駅で買っておいた駅弁で腹ごしらえをします(^^;






▲ 直江津駅で買い求めた「鱈めし」。鱈のみりん漬け、鱈子など、鱈尽くしの内容ですが、ご飯がもう少し欲しいところです。この駅弁に限ったことではありませんが、味付けが濃いのと、おかずとご飯のバランスでおかずの方が勝っているので…(^^;


食後にシャワールームの利用券を買い求めに食堂車に行ったのですが、既に今晩の分は売り切れ、仕方なく翌朝の空いている時間の券を購入しました。
部屋に戻ると、食堂車の係の方が翌朝の食事の案内に来てくれました。1500円は少々(いや、かなり(^^;)高いですが、折角の機会ですので奮発して洋定食をいただくことに。

列車は直江津の後、長岡(1858発)と新津(1938発)に停まるだけで、あとは明朝の洞爺(717発)まで乗降のための停車はありません。サロンカーに行ってみたのですが、結構な賑わいだったので遠慮して個室へ戻り、車窓を眺めたりボーッとしたりして過ごします。寝台券はすべて売り切れとのことですが、客層は年配の方が中心のようで、夏休みでもない時期の列車が満席になる理由が分かった気がします(^^;



▲ 就寝前に一度、サロンカーに行ってみました。さすが客層が客層なだけあって、静かになる時間も早いようです(^^;;; 夕方は大盛況だったサロンカーも、ひっそりとしていました。


車掌のアナウンスで、青函トンネルに入るのは日が変わって3時41分頃とのことなので、これに合わせて起きることにして、少々早めに床に就きました。
テーブルをたたんで今座っていたソファーを引き出すとベッドに変わるのですが、基本的に自分のお尻の幅+αくらいしかないわけですから、決して広い幅とはいえません。もちろん寝返りなど打つことは…(^^;;;

(つづく)


「妙高」号で直江津駅に着いた後、乗り換える列車を待つ間に駅の内外をぶらぶらしてみました。
すると、プラットホームの新潟方向にある留置線に、こんな電車の姿が見えました。






▲ E233-1000系に京浜東北線を追われた後は、房総方面に転用されることが決まった209系。ご覧のように改造待ちの車両が、JR東日本管内の各所に散らばって留置されているそうです。


架線柱に遮られて、スッキリとした写真が撮れない状態でしたが、ホームを移動することにより、並んでいる2本の先頭車の顔を撮ることができました。右側の編成の様子は良く分かりませんが、左側の編成は4両×2本の計8両が並べられているようです。
それぞれの先頭車をズームアップすると…



▲ 左側の先頭車には「50」番という編成番号札が。



▲ そして右側の先頭車には「63」番という番号札が下がったままになっています。


編成番号札以外にも、「回送」表示の脇に「京浜東北線」と表示したままだったり、「6doors」のステッカーが残っていたりと、現役時代の姿そのままに、縁の無い土地に置かれている姿はとても違和感があります(^^;;;


この他、待ち時間の間にさまざまな国鉄型車両と遭遇することができました。



▲ 681系特急「はくたか」と並ぶ485系特急「北越」。色は変わっても正面のイラスト入りヘッドマークは健在。



▲ 寝台電車581・583系を改造した食パンこと419系。一部に廃車が出始めているものの、まだまだ北陸本線のローカル輸送に健在の様子。



▲ こちらも北陸本線のローカル輸送に余生を送る元急行形の475系。



そして、直江津から乗り換えた列車はというと…




(いつもどおり、ダラダラと続く(^^;;;)




6月下旬に、所用で出かけることになり、長野から普通列車「妙高」号に乗りました。

この「妙高」号は、1997(平成9)年10月の長野新幹線(^^;開業に合わせて信越本線の長野~直江津間に誕生した快速(一部普通)「信越リレー妙高」号の流れを汲み、新幹線連絡列車として(…の位置づけが今でもあるのかは不明ですが(^^;)現在では5往復が運転されています。
使用されている車両は、新幹線開業前まで長野(一部直江津、妙高高原)と上野を結んでいた在来線特急「あさま」号に使用されていた189系で、モノクラス6両編成に組替えて使用されています。
なお、「妙高」号は普通列車ながら6両編成中に1両だけ指定席車があるため、マルスでの指定券発券用に列車名と号数が付けられています。
(朝の直江津発長野行きの2号のみ、快速列車として運転。)

私が乗車したのは、長野発15時16分の「妙高7号」です。



▲ 長野駅5番線ホームで発車を待つ「妙高7号」。旧「あさま」カラーのままの189系6両編成で、ヘッドマークは「妙高と、“号”まで入った珍しい書き方をしています。



▲ 乗務員扉の脇(運転席の下)にうっすらと浮かんで見える「■ASAMA■」のロゴ。



▲ 現役時代はこんな感じのロゴでした。(この画像の車両は489系です。1997年春頃? 軽井沢にて)


車両は、長野総合車両センター所属のN103編成で、1997年9月まではN109編成として特急「あさま」などに使われていた車両です。両端の先頭車は、国鉄時代の特急短編成化に伴って誕生した、485系の付随車を改造したクハ188型で、連結面寄りの乗降扉にステップが付いている点や、全体的に189系より高い位置にある側窓、通風機の形状などに相違があります。




▲ 特急「あさま」号として使用されていた頃の姿です。碓氷峠の急勾配へ挑むため、横川からEF63型電気機関車を後ろに2両連結しています。先頭はクハ188-102で、この頃はN109編成と呼ばれていました。その後、中間のグリーン車とMM'ユニットを1組抜いて6両編成化されたものが、現在のN103編成です。クハ188型は、後付けの側面方向幕の位置も特徴的です。(1997年5月頃? 横川~軽井沢間にて)


「妙高7号」は普通列車ですので、長野~直江津間の全ての駅に停車しながらゆっくりと直江津を目指します。
長野発車時点では各車両とも20人ずつくらいの乗車(指定席車両はほとんどゼロ(^^;)でしたが、新井や脇野田などでは学校帰りの高校生たちが大勢乗ってきました。こうなると、新幹線連絡列車というよりは、通学列車の方が色合いが強い気がします(^^;;;

長野を出てから約1時間40分、16時54分に直江津駅に到着です。



▲ 直江津駅に到着した「妙高9号」。北越急行ほくほく線のワンマンカーと顔合わせ。


この後、延べ4日間、移動距離2,000キロ以上に及ぶ大旅行(飽くまでも"所用"ですが(^^;)をしてきました。
それらの様子は、また追々…(^^;




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この日記は、個人的な趣味で書いているものです。
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