松電5000系電車の撮影会ネタが一段落したところで…

5月30日の記事で、松本電鉄バスのAirport Shuttle専用車のことについて紹介した中で、最後に「2代目としてふそうのエアロバス(88年式 P-MS725S)の改造車がいたのを記憶しているのですが、未撮影のままだったようです」と記しましたが、過去のアルバムを探したところ撮影していることが分かり、かつネガをデジタイズしたものも発掘することができたため、ここに改めて紹介したいと思います。

なお、このエアロバスは、84年式のいすゞ+川重ハイデッカーⅣ(4)型89年式の日野ブルーリボングランデッカーの間に挟まる「2代目」として紹介したのですが、撮影年月を調べたところ、日野ブルリより新しい2003年の撮影であることが分かったため、ひょっとしたらブルリが2代目でエアロバスが3代目だった可能性もあります。
(年式順からいけば逆転していますが。)



● 10882号車(三菱・三菱車体 P-MS725S 1988年式 エアロバス)



当初、みすずハイウェイバス用として投入されたトイレ付き・36人乗りのエアロバスを転用改造したもの。なお、改造に当たり、トイレの撤去等が行なわれたかは不明です。
2003(平成15)年3月頃、松電本社営業所にて、許可をいただいた上で撮影させていただいたものです。

松本~松本空港間の特急バスがいつ頃まで運行されていたかは、手元に資料が無いため分かりませんが、少なくとも2003年の春の時点では運行されていたようです。

ところで、この6月から運行が開始(再開)された長野県庁~松本空港間の高速バスも、先日松本空港で見たときは、決して芳しい利用状況には見えませんでした。利用客の数を伸ばすには厳しいものがあるでしょうが、少しでも利用客が増えて、安定的に運行が続けられることを願っています。
(ちと強引な締め方のような気が…(^^;)



引き続き、(もう1回だけ(^^;)6月20日(日)に松本電鉄新村車両所で開催された「松本電鉄5000系電車撮影会」の模様をお伝えします。

開場時に、26日の記事のとおりに展示されていた3000系及び5000系電車は、午前11時過ぎに第1回目の入換え作業により、28日の記事のとおりの位置に展示し直されました。

そしてその更に2時間ほど経った午後1時過ぎに、第2回目の入換え作業を行なう旨の案内がありました。
車庫の建物に通じる2本の線路のうち、現在は曲線を描く方の線に展示されている5000系電車を、一つ隣の直線の方に移すそうです。



▲ 今回も、無動力の5000系を動かすのはモーターカーの2000号車(?)です。



▲ 連結オ~ライ(^^)/



▲ ソロリソロリと移動を開始。先ほどは車庫からほんの少し引き出しただけでしたが、今回は本線の方へ向かってだいぶ進んでいきます。新村駅の松本方にある踏切も警報機が鳴っていました。



▲ ポイントが切り替えられ、5000系がバックで戻ってきます。



▲ こうしてみると、パンタを上げた5000系が自走しているように見えますね(^^;



▲ 隣の線路へ転線し、再び車庫の前まで戻ってきました。



▲ 2両が一直線に並んだアングルで撮れるようになりました(^^)


今回のイベントでは、5000系電車を撮りやすい位置に引き出してくれた上での撮影会というだけでなく、途中で入換えを2度も行なってくれるなど、狭い構内ながら訪れたファンや家族連れを最大限に楽しませようという心遣いを感じ取ることができました。
イベントを企画したり当日の運営に携わったりしてくださったスタッフの皆さん、お疲れさまでした。そして、どうもありがとうございますm(_ _)m



☆ ☆ ☆

最後にもう一つだけネタを。
“赤バスメモリアル号”の480号車ですが、今回は展示されたものの、車内解放も幕回しもなく、終始“置き物”状態でした。やはり5000系電車がメインのイベントだったということでしょうね(^^;



▲ 一日中、「松本空港」行きを表示して展示された赤バス480号車。さりげなく松本空港の利用促進をPRしていたのでしょうか…!?



前回は、上空を飛んでいたFDA機のことで話題を逸らしてしまいましたが、今回は再び6月20日(日)に松本電鉄新村車両所で開催された「松本電鉄5000系電車撮影会」の模様をお伝えします。

開場時の5000系及び3000系電車の展示位置は一昨日の記事のとおりですが、開場から1時間ほどすると、展示位置を変えるとのことで入換作業が始まりました。


まずは3000系の移動から。



▲ 自走で本線の方へ向かいます。



▲ 一つ隣の線路に移動しました。



▲ 今度はED301と隣同士です。



そして次は、5000系の番です。
5000系は自走ができないため、モーターカーの助けを借りての作業となります。



▲ 大勢のギャラリーの中、エンジンをかけて待機していたモーターカー(「2000」というのは形式番号か何かでしょうか?)が5000系に近づきます。



▲ 係の方の手旗による誘導で、ソロソロと5000系に近づきます。



▲ 連結されたのを確認し、いよいよ移動開始です。



▲ ギシギシと軋むような音を立てながら、ゆっくりとゆっくりと動き出しました。期待半分、不安半分(!?)といった表情で見守るギャラリーたち(^^;



▲ 今まで車庫の中に頭を突っ込んでいた新島々方のデハ5005号車も姿を現しました。まだパンタグラフは下がっていますが…



▲ こちらもED301同様にパンタグラフを上げた状態で展示してくれました。



▲ 入換え後の会場全体の様子。


この後もう一回入換え作業がありましたが、その模様はまた改めて…
















6月20日(日)の「松本電鉄5000系電車撮影会」の開催中、轟音がしたのでふと上を見上げると、FDAエンブラエル機が松本空港へと着陸していくところでした。
時刻は13時20分を少し過ぎていましたので、札幌発の便(所定1305着)が少し遅れていたのでしょう。5000系電車とFDA機を何とか1枚の画面に納めることに成功(^^)v



▲ さよならマークを付けた松電5000系電車とFDAエンブラエル機。実際にはありえない組合せが実現!?


FDA機の方に照準を合わせると、水色の機体(形式とか機番は詳しく無いので分かりませんが(^^;)でした。
明るい色でいいと思うのですが、空の中では同化してしまって見えにくいですね。晴れていたらもっと写りにくかったのではないかと思います。



▲ 水色の機体のFDAエンブラエル機。実は6月中旬に松本空港周辺に行ったのですが、このときも同じ機体でした。空の中では少々見えにくい気がしますね(^^;;;



※ 時系列が前後してしまいますが、撮影会途中での入換作業の模様等は、また改めて…



これまでに記事からもお察しのとおり、6月20日(日)に松本電鉄新村車両所で開催された「松本電鉄5000系電車撮影会」に友人2人と出かけてきました。
当日は、長野から高速バスに乗り、松本で上高地線に乗り換えて新村まで向かったのですが、現地で会えればいいかな…位に考えていた友人とは結局上高地線の車内で一緒になることができました(^^;

新村駅に着くと、駅員さんが構内踏切の安全確保のために、降車客の誘導をしてくれていました。切符を渡して下車、なお、この日に限り、駅の窓口の営業時間も延長され、イベント終了の午後5時まではやっている旨、電車の車内で案内されていました。

早速会場に入ると、まず目に入ったのは赤バス480号車、チンチン電車バス131号車、そしてED30 1、さらに本日の主役の5000系とそれを引き立てる3000系の姿です。
ED30 1も、今日は久しぶりにお日さまの下へ出てきており、パンタグラフも上がっています。



▲ 久しぶりにお日さまの下で見たED30 1。塗装が劣化しているのが気になりますが、大切に保管されているようです。


日の向きや撮影アングルを考慮してくださっているようで、イベント開催中に何度か入替えをする旨、案内されています。
朝の開場時点では、3000系と5000系は検修庫の中に半分頭を突っ込んだ形で、松本方の先頭車を良い光線で撮影できるようになっていました。

今回の記事では、そのアングルで撮影した3000系及び5000系の姿を紹介します。
時々ヘッドマークを架け替えてくださり、いろいろな姿を楽しむことができました。



▲ まずは松本の夏祭りとしてお馴染みの「松本ぼんぼん」のヘッドマークから。ちなみに今年の松本ぼんぼんは8月7日(土)です。(毎年8月の第1土曜日に開催)



▲ これは初めて見ました。3000系は「訓練車」、5000系は「試験車」のヘッドマークです。運転士さんの実車教習の時に使うのでしょうか。



▲ ヘッドマークの交換シーン。次に出てくるマークは…



▲ 3000系は今年3月末の松本市・波田町の合併記念のヘッドマーク、そして5000系は2000(平成12)年の引退記念のヘッドマークです。


まだまだ(例に寄って気長に(^^;、そして気まぐれに(^^;;;)続きます。


“チンチン電車バス”のネタをいくつか出したついでに…

松本電鉄浅間線のチンチン電車は、1964(昭和39)年3月末をもって廃止されましたが、その後も浅間温泉地区には鉄道時代の名残が残っていました。

その一つはコレです。



▲ 国体道路を北上し、浅間橋の東端に辿り着くと、その先は鉄道敷を転用した「松電バス専用道路」になっていました。


新浅間線(横田経由の松本~浅間温泉間のバス)の浅間橋(現:浅間温泉入口)~中浅間~浅間温泉会館(現:浅間温泉文化センター)~浅間温泉間は、鉄道時代の線路敷をそのまま(未舗装・単線幅の砂利道のまま)道路に転用し、松電バス専用道路として使用されていました。この区間は、新浅間線のバス専用となっており、砂利道だったために古い散水車が時折走っているのどかな区間でした。
しかし、松本市の都市計画事業に伴い、この区間の道路は一般道として拡幅され、現在は当時の面影を見ることはほとんどできません。

そしてもう一つ、新浅間線の中浅間のバス停は、こんなところにありました。



▲ 木造の古びた駅舎(改札を通って駅外との行き来もできました!)、そしてプラットホームが残っていた中浅間駅跡。ここをそのまま中浅間バス停として使用していました。(1991(平成3)年5月頃の撮影)


駅舎、そしてプラットホームと、鉄道時代の面影を色濃く残す遺構が1990年代初めまでは残っておりましたが、こちらもバス専用道路の一般道化に伴い、取り壊され、現在は何処にあったのかさえ見つけるのが困難になってしまいました。

同じ場所の現在と比較すると…



▲ 左端に写っている青い案内板で、信号と歩行者専用道路として赤い線で示された道で囲まれた一角が、中浅間駅跡でした。手前が松本方、奥が浅間温泉方。



▲ 中浅間駅跡に接近。手前の「つけもの喫茶」の建物の辺りに、駅舎が建っていました。



▲ “チンチン電車バス”の車内に掲出されている「松本電気鉄道浅間線電車の歴史」にも、しっかりこのことが記されています。




4月~5月頃にかけて、松本電鉄バスの車体(リア)に、このようなステッカーが貼付されました。



▲ アルプちゃんが描かれた運転マナー啓発ステッカー。バスの他、タクシー等にも貼付されているようです。


このステッカー、運転マナーの啓発を促すことを目的として作成されたようで、いわゆる“松本走り(※)”が、運転における地方独自のルールの悪い例として全国に知らしめられたのをきっかけに、これを見直そうという声が高まり、このようなステッカーの作成・車両への貼付に至っているようです。


(※) 私が理解しているところでは、交差点に進入した右折車が、対向左折車の曲がり際に同時に右折を開始すること、あるいは対向直進車の僅かな隙を縫って強引に右折することを差すようです。この他、右左折時や進路変更時に方向指示器を出さないなどもあるようですが… いずれにしても、悪い意味で有名になることは、決して嬉しいものではありませんよね。




▲ 4月9日の撮影。この時はまだアルプちゃんのステッカーはありません。



▲ こちらは5月4日の撮影。リアガラスの下に、アルプちゃんのステッカーが貼付されました。



▲ そして6月20日の撮影。今度はリアのナンバーの左上に、少し小さめのステッカーが貼付されました。だんだん増えていくのでしょうか…??




6月20日(日)の記事で、「“チンチン電車バス”の気になる細工」と題してこのバスの特徴を取り上げましたが、6月20日(日)に松本電鉄新村車両所にて開催された「5000系電車撮影会」で展示された同車を見て、このバス最大の特徴と言っても良い細工のカラクリが解けましたので、改めて記事にしてみました。



▲ 5000系電車撮影会で、子どもが制服を着て運転席で記念撮影できるように展示された“チンチン電車バス”。時々“チンチン♪”と鳴らして、車内や周囲の人を驚かせていました。


会場で、たまたまこのバスの近くにいたら、どこからともなく“チンチン♪”という音が聞こえてきました。
車内を見学させていただいたところ、このバスの運転席には、このようなものが設置されていました。



▲ “チンチン電車バス”の運転台。案内放送やドアのスイッチが並んだ一角に注目。カウンターの隣にあるのは…


何と、“チンチン♪”音の正体は、ベルでした。レストランのレジなどで、係の人を呼ぶために設けられているのを見かけるものと同じもののようで、お椀を伏せた形の中央にある突起を押すと“チン♪”と鳴るタイプのものです。
小さなベルですので、車外に警報音を響き渡らせることのできるものではありませんが、バスに乗車している時に鳴らされれば本当に“チンチン電車”に乗っているような気にさせてくれるアイテムだと思います。



▲ ベルの部分を拡大。特別なものではなく、市販のアイテムでこのようなものに取り入れてしまう発想が素晴らしいと思います(^^;



6月20日(日)に新村車両所で開催された「松本電鉄5000系電車撮影会」では、かつて5000系が取り付けて走ったヘッドマークを付けた状態でも展示され、懐かしい姿を拝むことができました。

そのヘッドマークの一つがこちら。



▲ 2000年7月のさよなら運転時に取り付けて走ったヘッドマークを付けて展示された5000系。


架線電圧が昇圧された1986(昭和61)年から松本電鉄上高地線で活躍していた5000系電車が引退したのは、今からちょうど10年前の2000(平成12)年7月のことです。
東急電鉄からの譲受車である5000系は、松本に来てからも東急時代の愛称の“カエル”をそのまま引き継ぎ、14年間親しまれました。当時の「市民タイムス」紙に、この5000系のさよなら運転のことが載り、最終日の7月19日には私も乗りに行ったことを思い出しました。



▲ 2000年7月15日(土)付けの「市民タイムス」紙の当該記事部分。最終日は7月19日と伝えていますが、なぜか平日(水曜日)なんですよね…(^^;


そしてこの時に、松電の沿線の郵便局にこのようなものがあることを知り、記念に葉書に押印してもらったものを大切に取ってあります。



▲ 松本電鉄上高地線・渚駅に程近い、松本渚郵便局の風景入り通信日付印(通称:風景印)。北アルプスの山々と松本手まり、そして松本電鉄5000系が図案に描かれています。
(※ このスタンプは、郵便物に押される“消印”の一種ですので、必ず郵便切手か葉書(いずれも50円分以上の額面が必要)に押す決まりになっています。スタンプ帳等へただ押してもらうことはできませんので、ご注意ください。)


この風景印、松電の電車が3000系に代わって10年が経ちますが、今でもこの図案なのでしょうか??


昨日(6月20日)、松本電鉄新村車両所で「松本電鉄5000系電車撮影会」が開催され、それに合わせて新島々~松本間に臨時快速列車が運転されました。
イベントに参加した帰りに、この臨時快速列車の新村~松本間を乗車しましたので、イベントの内容より先にこの話題を記事にしておきます。

まずは当日運転された臨時快速列車のダイヤはこちら。

 新島々14:26 → 新村14:40 → 松本  14:57
 松本  15:04 → 新村15:16 → 新島々15:36
 (松本電鉄のHP及び駅・車内等の案内掲示による。)

ホームページ等での案内上、名目としてはJR東日本が運転した「201系電車さよならツアー号」の松本駅到着に合わせて、ツアー客を新村車両所へ誘うため…ということがメインのようでしたが、私にとってはイベントからのちょうど良いお帰り便になりました。しかも、新島々からの乗客はほとんど無かった上に新村からもそれほど乗る方が多くなく、松本まで快適な車内で過ごすことができました(^^;
この列車、快速列車のため新村駅以外は全て通過扱いです(定期列車との交換のための運転停車あり。)。ハイシーズンのJRの夜行列車運転日には、その松本着に合わせて早朝に途中無停車の臨時快速列車が走ることがありますが、日中の時間帯に駅を通過する列車が走るのも珍しいことではないでしょうか。


新村駅でこの電車を待っていると、踏切が鳴って遠くから見えてきたのは…



▲ 「松本電鉄創立90周年」の特製ヘッドマークを取り付けた列車です。日中は新島々駅で日向ぼっこをしている編成が充当されたようです。


ん? 運転席側のサンバイザーに何か付いています。



」!?  JR201系のさよなら運転にイメージを合わせたのでしょうか。東京圏で走っていた201系の「中央特快」表示をイメージしたような特製の表示です。しかも、「松本電鉄上高地線を応援してください!!」のメッセージ付きです(^^;


でも、案内上は飽くまでも“快速”列車です(^^;



▲ 明るい時に快速幕を出して運転されるのも珍しいことです。



▲ しかも、特製のサボ入りです。…っていうか、3000系にサボ受けがあったなんて初めて知りました(^^;


松本駅に着いた後、松本方の3002号車の方ばかり撮影していたのですが、後になって同行の友人に聞いたら、新島々方は「新村特快」の表示だったとのこと。
しまった! 撮り逃しました…orz




今年3月下旬から、1964(昭和39)年3月末をもって廃止された路面電車・松本電鉄浅間線のカラーを再現したラッピングバスが松本の街中を走っています。
いすゞ・キュービックの10131号車(松本200か・469)がそれで、車体は往時のカラーを再現しているだけでなく、“路面電車チック”な小細工がいろいろと施されています。



▲ 松本バスターミナルを出発する“チンチン電車バス”131号車。フロントガラスの下には、路面電車の前照灯のような円盤が再現されています。



▲ 松本バスターミナル前で待機する131号車。リアガラスは、運転台の桟の太い3連窓と方向幕を再現するラッピングが施されています。


木製のボディの再現した縦のライン、フロントガラス下に再現された路面電車の前照灯のような白い円盤、桟の太い3連窓と方向幕を再現したリアガラス、車体の前後・側面(2か所ずつ)に書かれた車両番号(10131ではなく、“131”と表記しているところがポイント?)…などいろいろありますが、私が注目したのがこの表記です。



▲ 検査表記のような枠の中に書かれた日付のような数字は…??


鉄道車両には基本的に書かれている形式・定員・検査表記を再現していると思われるこの表記、「形式 131」「定員79人」は、このバスの社番と定員を表しています。
そして、枠の中段・下段には「90周年記念」「松本電気鉄道」とあり、最上段には「大9.3.25」の日付のような数字が入っています。
調べてみたところ、これは「大正9年(1920年)3月25日」のことで、この日、松本電鉄の前身である筑摩鉄道株式会社の創立総会が開催され、会社が創立されています。ちなみに、松本~浅間温泉間の路面電車の軌道が敷設され、営業を開始したのは大正13年(1924年)4月のことです。



▲ この他にも、後扉のプレスのような細工?や、「入口」「出口」の表記が縦書きになるなど、楽しい細工がいっぱいの“チンチン電車バス”です。


この“チンチン電車バス”、松本バスターミナルからではなく、かつての路面電車のように松本駅前から出発し、駅前大通り(マルシェ通り)~国体道路を通って浅間温泉までの区間をイベント運行したら面白いと思うのですが、いかがなものでしょうか??
往復のバス代(電車代?)と浅間温泉の外湯の入湯料で1000円!とかやったら、寂れた感じの否めない浅間温泉の活性化にも繋がるのではないかと思うのですが…(^^;




松本電鉄のHPに、7月9日(金)から高速バス・松本~新宿線を増発する旨の記事が掲載されています。





それによりますと、今回増発されるのは、松本発現行の始発便より1時間早い便と、松本着現行の最終便より20分遅い便で、これで松本~新宿間の運行本数は22往復になります。JRの特急「あずさ」「スーパーあずさ」やツアーバス、高速道路の料金割引政策など、ライバルからの逆風が大きい路線だからこその攻めの姿勢がうかがえます。

今回増発される便で松本~新宿間を往復すると、東京(新宿)での滞在時間は現行から1時間20分拡大して約13時間40分となり、特急「あずさ」で新宿を往復した時の滞在時間11時間47分(2010年3月13日改正ダイヤ基準)を大きく上回ります。
ゴールデンウィークには、5台連行で運行される便も出るなど、利用状況はまずまず良いのではないかと思われますが、今回の増発を機に、また新たなお客さんを取り込んで、さらに発展していってほしいものです。


◆ 高速バス・松本~新宿線増発に関する記事はこちら ◆
 http://www.alpico.co.jp/information/company_news/2010/06/7gatu_.php
 (アルピコグループ・グループ企業最新情報・◎2010.06.16[松本電気鉄道])



※ このダイヤ改正に関するバスの時刻等の詳細内容については、高速バス・松本~新宿線を運行するバス会社の案内をご覧になるか、直接運行会社にお問合せください。この記事の内容について、当方は第三者に対する責任を一切負わないものとします。





▲ 松本バスターミナルを出発する新宿行き高速バス。松本電鉄担当便は、比較的経年の浅い車両を中心に運用されています。



▲ 松本バスターミナルに入線するハイブリッド車両。ターミナルの入口にも高速バスをPRする大きな広告があります。



▲ 共同運行会社の京王電鉄バス担当便。(新車もよく運用される新宿~長野線とは対照的に、)新宿~松本線はベテラン車両を中心に運用されています。




川中島バスにおいて、1997年ごろから続いている元山陽キュービックの導入ですが、これまで2段サッシ⇒逆T字窓(40112~)⇒後部方向幕使用(40262~)⇒車体色のスーパーホワイト化(40483~)⇒ヘッドライトケースの黒色化(40858~)…と細かな仕様が変わってきました。

そして、現在長野地区に残る1990年式の40400号車は、長野市内で見られる元山陽キュービックのうち、唯一ボディの地色がクリーム色となっています(※)。何年か前(←正確な時期は失念…orz)に行先表示器がLED化され、一時は市内の路線にばかり使われていましたが、最近になって頻繁に戸隠方面の路線に使用されているところを目にします。
車齢も20年を迎え、それほど先が長くなくなってきたと思われる同車ですが、少しでも本領(?)を発揮できる場所での活躍を期待したいものです。



▲ 戸隠から[70急]系統として浅川ループライン経由で山を下りてきた40400号車に長野駅前で遭遇。



▲ クリームのボディ+LEDの元山陽キュービックは、40400号車のみ。「急行」表示も誇らしげに、若手に負けない活躍が続く。



(※) 40400号車の他、クリーム色のボディの元山陽キュービックは、妙高営業所に40291号車(元40263号車)が、そして大町営業所に40401号車が在籍しています。


1月29日の記事で、デビュー間もない長電バスの1011号車(日野レインボー2 ノンステップ)を長野駅前で目撃した旨を記しましたが、先日久しぶりに長野駅前で、しかも明るい時間帯に目撃することができました。
この1011号車、仕様がすざか市民バスの車両(975~977号車)と同じであるためか、須坂地区で使用されることの方が多いようなので、その分長野地区で見られる可能性が低い車両だと感じているのですが、実際のところはどうなのでしょう??




▲ 久しぶりに長野駅前で目撃した長電バスの1011号車。ロータリーから出てくるまで時間がありそうだったので、末広町の交差点まで移動して、右折するところをちょっと流し気味に撮影してみました(^^;





いよいよ今夏、中央線から201系電車が姿を消すそうです。
現在2本残っている編成のうち、H4編成を使用して運転されている“さよなら列車”も、今週末の松本行きの運転で最後です。松本まで乗客を乗せてきた後は、東京へ帰ることなく長野まで回送され、廃車の運命が待っています。
一時期、中央線沿線に住んでいたため、201系には愛着があるのですが、あいにく今週末は別の予定があるため、このさよなら列車を見に行くことができません。

過去に撮影した画像を探したところ、このH4編成を含めて現役最後の2編成のものがありました。
これは、昨年秋に用事があって久しぶりに中央線沿線へ出かけた際に、運良く現在残る201系の2編成ともに出会うことができた時のものです。



▲ 立川駅で遭遇したH4編成。中央特快の電照幕もいいアクセントになっています。



▲ 同じく立川駅で、今度は夜にH7編成と遭遇。


201系は、試作車の登場以来30年以上が経過し、長いこと中央線の看板的存在でしたが、2006年暮れに登場した後継のE233系に瞬く間に主役の座を奪われてしまいました。これで“国電”の面影を残す鋼製の電車は、京葉線に僅かに残る同じ201系ということになります。
また、モハ90系(101系)に始まった国電のカラー化は、この201系の消滅をもって、役目を終えるといっても良いのではないでしょうか。大判時刻表の巻末に載っていた首都圏の国電各線の案内の「あか色の電車」「き色の電車」「みどり色の電車」「みず色の電車」「あお色の電車」(…であっていましたっけ?)の表記も懐かしい話ですね。


(おまけ)
ちょうど中央線の新宿~八王子間の開業120周年の年だとかで、E233系の何本かには記念のヘッドマークが取り付けられていました。



先日、とある日曜日の夕方のことですが…
長野駅前のロータリーに41009号車、40900号車が続いて入っていくのが見えました。
今年から2台に増えたとはいえ、配属されている営業所が違うこともあり、いすゞ・エルガのノンステ車を同時に見ることはなかなかできることではないと思われます。しかも、私自身この2台が続行で運転されているのを見たのは、これが初めてのことです。



▲ 長野駅前のロータリーに続行で進入する、いすゞ・エルガのノンステ車の41009号車と40900号車。41009号車は新町からの善光寺大門行き、40900号車は1745発の[22]系統・犀北団地循環としてバスターミナルから回送されてきたところ。


しかも、3番乗り場には1745発の[30]系統・松代高校行きの41008号車が先に入線していたため、1番乗り場から3番乗り場まで、川バスのノンステップ車が3台連続して並ぶという光景が展開しました。
元々、休日ダイヤの1745発の[22]系統・犀北団地循環と[30]系統・松代高校行きは、それぞれ40900号車と41008号車の所定の運用のようですので、これに41009号車の[26]系統・新町線の善光寺大門行きが、偶然のタイミングで重なってくれたということのようです。



▲ 1番乗り場から3番乗り場まで3台並んだ川中島バスのノンステップ車。前から順に41009号車、40900号車、そしてハイブリッド車の41008号車。



▲ 先頭は、新町線の41009号車。この車両の導入当初は、休日は新町営業所で昼寝していることが多かった(※)のですが、最近は休日でも稼働しているのを見かけることが多くなりました。
(※) 2月に参加した松電の赤バスツアーの時に聞いた話では、「休日ダイヤは新町の車両が高府線を走るダイヤがあり、41009号車は高府車庫に入れない(車庫の建物の裏手にある急カーブの急勾配を曲がれないということでしょうか。)ため、休日は使えない」とのことだったのですが、最近になって運用が変わったのでしょうか。



▲ 2台目は、犀北団地線の40900号車。休日ダイヤの夕方の犀北団地線は、長野駅1625発から1825発まで、40分間隔・4本連続でノンステ車が入るダイヤ(順に、41007、41007、40900、41007号車の順)になっているようです。



▲ そして3台目は、松代本線の41008号車。ハイブリッド車も、長野の街の風景に随分馴染んできたように思います(^^;



今回も珍しく鉄道ネタ、しかも滅多にネタにしない(乗ったり撮ったりという接点が少ないため、ネタが無くて記事にできないとも言う(^^;;;)JRの話題です。

南長野運動公園(オリンピックスタジアム)へ長野マラソンのシャトルバスを見に行った4月18日(日)、帰りは大混雑の長野駅東口行きのシャトルバスを避け、篠ノ井駅行きのシャトルバスに乗車し、篠ノ井~長野間は信越線を利用しました。
(南長野運動公園の様子は、4月24日の記事以降をご覧ください。)

篠ノ井駅に着いたのは1440ごろ、接続良く1448発の長野行きがあったため、これに乗車することに。
しなの鉄道からの直通列車だということは分かっていたため、2番線で待っていると、やってきたのは169系電車のS52編成。
一昨年秋から昨年春にかけては、信越線開業120周年のイベントの一環で、湘南色に塗り戻されて注目を浴びた編成です。
特に狙っていたわけではないので、偶々ついていたということでしょうか(^^;



▲ 図らずも乗車が叶ったしなの鉄道の169系。S52編成の先頭車クハ169-19は、移籍前のJR東日本の169系の中で、最後まで原型ヘッドライトを保っていた車両でした。


電動車の走行音を楽しむため、最後尾まで移動してのクモハ169型(-6)に乗車。わずか13分でしたが、重厚な感じの国鉄型の走りを堪能できました。



▲ 軽井沢方の先頭車・クモハ169-6。貫通幌とジャンパ栓が、国鉄型車両の厳つい雰囲気を更に引き出しています(^^;



▲ 行先表示は、LEDでも方向幕でもなく、今となっては貴重なサボを使用。JR時代のものをそのまま引き継いでいるのか、上からベタベタとシールを貼って修正した後が目立ちます。それにしても、この表記の仕方は、一見しても何処行きの列車なのか分かりにくいですよね(^^;


長野駅に着くと、向かいのホームに待っていたのは信越本線の直江津行き「妙高」号の189系。1つのホームを挟んで、ともに国鉄型の169系と189系が並ぶ光景を目にすることができました。



▲ 少々苦しいアングルながら、1つのホームを挟んで対峙する国鉄型特急用車両と急行用車両の並びを記録。すでにそれぞれ本来の用途としての列車ではありませんが、それでも貫禄は十分です。
(※ 189系は、現在も臨時特急「あずさ」へ充当されることがあります。)


北陸新幹線が延伸開業する2014年(予定)には、また在来線の経営分離や列車系統の整理が行なわれると思われ、また車両そのものの老朽化も避けて通れない事態ですので、こうした光景がいつまでも見られるわけではないのでしょうね。

「妙高」の隣には、名古屋行きの特急「しなの」が入線中。383系の量産先行車であるA1編成でした。
JR化後に誕生した特急用車両ながら愛称幕を持ち、国鉄時代と変わらないデザインの「しなの」のイラスト入りマークを掲出しているのは好感が持てます。



▲ 現在、長野駅に乗り入れるJR唯一の定期特急列車となった「しなの」と並ぶ「妙高」。189系(N103編成)の先頭車は、国鉄末期の特急短編成化の賜物とも言える485系からの改造車であるクハ188-602。





6月はじめのとある平日のこと、長野バスターミナル1835発の[48]系統・金井山経由松代高校行きに、40148号車が使用されているのを目撃しました。





昨年春に40913~40915号車が配備されてから、金井山線の代走というと、主に松代方面系統用の40065・40066号車が使用されることが多かったように思うのですが、40066号車が大町へ転属してしまったため、その代わりとしてお声が掛かったのでしょうか。

いずれにしても、40913~40915号車が配備されてからの代走シーンを記録できたのは、これが初めてのことです。
BT1835発ということで、通常であれば40913号車のスジなんですが、最近はそれもアテにならないということで、何号車がお休みだったのかは分かりません…(^^;






平日の夕方は、専ら[45]系統・北屋島線[46]系統・大豆島線で運用されていることが多い(と思われる)川中島バスの40500号車
しかし、先週の平日夕方に、立て続けに珍しい運用に入っているのを目撃しました。


まずはこちら。
長野駅前の1番乗り場に入ってきた40500号車を見て、「おや?」と思ったら、LEDには何と「[16] 善光寺・若槻団地 若槻東条」の表示が。LED表示の左には、楕円形の善光寺マークが貼られているため、本来的な運用(※)なのかもしれませんが、平日にはあまり見かけない運用のように思います。



▲ 40500号車が[16]系統・若槻団地線で運用中の姿を目撃! 夕方のラッシュ時間帯とあって、長野駅前ロータリーにはバスが犇めき合っていました(^^;

(※) BDFのラッピングになる前は、若槻系統に入ることが多い車両でした。


そしてその翌日、ターミナル通りを歩いていたら、中央通りから左折して駅へ向かう40500号車と遭遇。LEDには「[33] 北原 今井駅」の表示が出ていて、2日続けてびっくりさせられた始末(^^; 駅へ入ったところへ追いついて、こちらも記録成功(^^)v



▲ 若槻団地線の翌日には、[33]系統・北原線の運用に就いていた40500号車。


一方の大豆島線はというと…
本来の40500号車の運用かどうかは分かりませんが、[30]系統・松代本線や[33]系統・北原線など、南方面への路線に入ることが多い40482号車が珍しく平日夕方の運用に入っていました。



▲ 南方面の系統用の40482号車が運用されていた[46]系統・大豆島線。



♯ 珍運用といえば…
先日、平日朝の[46]系統・大豆島線で、専ら41845号車が入る運用に、何と40917号車が入っていました。
40916~40918号車の3台は、若槻・日赤線系統のほぼ専属(入出庫で[47]系統・東通り線への充当実績あり)のはずなのですが、本当に珍しいところで見かけたものです。


6月5日(土)の記事で、「アルピコバスまつり2010」で販売された松本電鉄オリジナルの「THEバスコレクション2台セット」のモデルになった460号車(いすゞ+北村 BU10K 1974年式)の実車画像を紹介しましたが、その時の大町営業所では、こんな光景が見られました。



▲ ずらりと並んだ5台の“赤バス”。左から、451号車、459号車、456号車、454号車、460号車。いずれも白馬営業所所属車ですが、白馬の駐車スペースの関係か、大町営業所に留置されていました。1996(平成8)年秋、いよいよ終焉が迫った赤バスの中でも、最高の状態を維持していたと思われる車両たちです。
(※ 大町営業所で許可をいただき、撮影させていただいたものです。以下の画像についても全て同様です。)


そしてこの中には、先日開催された「アルピコバスまつり」で、実車が展示されたという454号車もいます。
私はイベントに出かけられず、知り合いのサイトやブログで元454号車の展示があったことを知りましたが、そもそもこの車両がまだ生きていたことさえ俄かには信じ難いことでした。松本電鉄から払い下げてもらった後、良い状態に整備し続けてくれたオーナーの方には頭の下がる思いです。

今回の日記では、イベント当日お目にかかれなかった、その454号車の現役最後の頃の姿を紹介いたします。






▲ 松本電鉄454号車。錆一つ浮いていないほどに磨かれた車体は、車齢22年のそれとはとても思えないほど良い状態でした。赤いタイヤホイールもキマッています!



▲ 459、456号車と肩を並べて休む454号車。この後、14年も生き永らえようとは思いもしなかったはず。


その後、この5台の何れかを使用しての運行だったの思うのですが、さよなら運転が行なわれ、赤バスは松本電鉄バスの路線車から姿を消しました。
(その後も同期の10458号車は、アルピコカラーに塗り替えられ、長野オリンピックの頃まで予備車として活躍しています。)


今回はお目にかかることができなかった454号車ですが、今度はぜひ松電カラーに塗り戻した姿で、お目にかかりたい-というのは贅沢な願いでしょうか(^^; でも、また姿だけでも目にする機会が訪れるのを心待ちにしています(^^)/


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