2010/07/30
【路面電車】 札幌市電
行ったり来たりでスミマセンm(_ _)m 再び北海道ネタです(^^;;;
札幌の街中を走るのは、バスだけではありません。市営の路面電車-いわゆる“市電”も走っています。
札幌市電を運行する「札幌市交通局」は、全国主要都市において公営交通を運行する“交通局(部)”の中でもひと際変わった存在のような気がします。その変わっている点とは、“市営バスを運行していない”ことです。
市営バスのみを運行する交通局というのは、八戸市や川崎市など挙げればいくつも出てきますが、地下鉄や路面電車を運行しているのに、バスを運行していない交通局というのは、他に例を見ないのではないでしょうか。もちろん、札幌にも“市営バス”が存在していた時代があったのですが、赤字体質からの経営改善を図るために、民営事業者への路線譲渡を行なった結果、2004年3月末をもって札幌市はバス事業から全面撤退してしまったのです。
残された地下鉄及び路面電車のうち、今回の滞在中に路面電車に乗る時間を作ることができましたので、その際に撮った写真を中心に、札幌市電について若干の紹介をしたいと思います。
現在の札幌市電は、大通公園に近い「西4丁目」停留所と札幌一の繁華街「すすきの」停留所の間を走る系統のみが運行されており、路線延長は8.41km、運賃は170円均一で、所要時間は約45分です。両端の停留所の間は、徒歩で5分とかからないほど近接していますが、西4丁目を出た電車は、市街地南西にある藻岩山ロープウェイ(現在運休中)の麓側乗り場の近くまでグルッと迂回し、すすきのまでを半環状運転のように走っています。
(ほとんどの電車が西4丁目~すすきの間を一系統のように運行されていますが、西4丁目~西15丁目は一条線、西15丁目~中央図書館前は山鼻西線、そして中央図書館前~すすきのは山鼻線と、3つの路線から成り立っています。)
車両は、オリジナルの車両約30両(旅客車)で運行されており、古いもので昭和30年代の製造、いちばん新しいもので平成10年代の製造(車体更新による改造扱い)と多岐にわたる顔ぶれとなっています。
以下、滞在中に乗車あるいは目撃した車両を撮影したものです。
▲ 夜に時間ができたので、すすきの~西4丁目まで乗り通してみました。すすきの停留所で派手なカラーのラッピング電車に遭遇。車番までラッピングされているのか、何号車か分かりません。恐らく形式200番代の古参車のグループの車両だと思うのですが…
▲ すすきの~西4丁目を乗車した3300型3304号車。在来の旧型車の機器を流用した車体更新車のため、2000年の製造ながら吊り掛け駆動となっています。
▲ こちらは昼間に見に行った時のもの。西4丁目停留所で、240型241号車。
▲ 細かな違いが良く分かりませんが(^^;、こちらは250型というそうです。253号車。
▲ 241号車と251号車のすれ違いです。
一時は、他の大都市と同様に、赤字、モータリゼーションによる利用者減少、地下鉄との競合などから、全線廃止の方針が打ち出されたそうですが、市民の運動が実って1976年以降現在の路線形態で存続しています。現在、札幌駅方面への路線延長が検討されるなど、再び路面電車が注目される時代になってきたようで、末永い存続・発展を期待したいものです。
札幌の街中を走るのは、バスだけではありません。市営の路面電車-いわゆる“市電”も走っています。
札幌市電を運行する「札幌市交通局」は、全国主要都市において公営交通を運行する“交通局(部)”の中でもひと際変わった存在のような気がします。その変わっている点とは、“市営バスを運行していない”ことです。
市営バスのみを運行する交通局というのは、八戸市や川崎市など挙げればいくつも出てきますが、地下鉄や路面電車を運行しているのに、バスを運行していない交通局というのは、他に例を見ないのではないでしょうか。もちろん、札幌にも“市営バス”が存在していた時代があったのですが、赤字体質からの経営改善を図るために、民営事業者への路線譲渡を行なった結果、2004年3月末をもって札幌市はバス事業から全面撤退してしまったのです。
残された地下鉄及び路面電車のうち、今回の滞在中に路面電車に乗る時間を作ることができましたので、その際に撮った写真を中心に、札幌市電について若干の紹介をしたいと思います。
現在の札幌市電は、大通公園に近い「西4丁目」停留所と札幌一の繁華街「すすきの」停留所の間を走る系統のみが運行されており、路線延長は8.41km、運賃は170円均一で、所要時間は約45分です。両端の停留所の間は、徒歩で5分とかからないほど近接していますが、西4丁目を出た電車は、市街地南西にある藻岩山ロープウェイ(現在運休中)の麓側乗り場の近くまでグルッと迂回し、すすきのまでを半環状運転のように走っています。
(ほとんどの電車が西4丁目~すすきの間を一系統のように運行されていますが、西4丁目~西15丁目は一条線、西15丁目~中央図書館前は山鼻西線、そして中央図書館前~すすきのは山鼻線と、3つの路線から成り立っています。)
車両は、オリジナルの車両約30両(旅客車)で運行されており、古いもので昭和30年代の製造、いちばん新しいもので平成10年代の製造(車体更新による改造扱い)と多岐にわたる顔ぶれとなっています。
以下、滞在中に乗車あるいは目撃した車両を撮影したものです。
▲ 夜に時間ができたので、すすきの~西4丁目まで乗り通してみました。すすきの停留所で派手なカラーのラッピング電車に遭遇。車番までラッピングされているのか、何号車か分かりません。恐らく形式200番代の古参車のグループの車両だと思うのですが…
▲ すすきの~西4丁目を乗車した3300型3304号車。在来の旧型車の機器を流用した車体更新車のため、2000年の製造ながら吊り掛け駆動となっています。
▲ こちらは昼間に見に行った時のもの。西4丁目停留所で、240型241号車。
▲ 細かな違いが良く分かりませんが(^^;、こちらは250型というそうです。253号車。
▲ 241号車と251号車のすれ違いです。
一時は、他の大都市と同様に、赤字、モータリゼーションによる利用者減少、地下鉄との競合などから、全線廃止の方針が打ち出されたそうですが、市民の運動が実って1976年以降現在の路線形態で存続しています。現在、札幌駅方面への路線延長が検討されるなど、再び路面電車が注目される時代になってきたようで、末永い存続・発展を期待したいものです。