【長野電鉄】 元東京メトロ03系の3000系デビュー
今年(2021年)2月初めに須坂の車庫に搬入された元東京メトロの03系(3両編成×2本)が、長野電鉄3000系としてデビューしました。
長野電鉄の会社創立100周年を迎えた5月30日に須坂~長野間を1往復してデビューを飾った3000系は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響下でその後の運行を見合わせておりましたが、長野電鉄公式サイトの情報(→リンク先)によりますと、6月22日に晴れて正式デビューとなったようです。
8500系の後継車両として、また元営団地下鉄3000系の3500・3600系の置き換え用車両として、今後の活躍が期待されます。
▲ 桐原駅に進入する長野行き3000系M1編成。行先表示器には白色LED(またはフルカラーLED?)が採用され、制御装置にはVVVFが用いられるという長野電鉄にとって「初物づくし」の車両です。
3000系は3両編成で、湯田中方からクハ3050形(1号車)-モハ3000形(2号車)-デハ3010形(3号車)で組成されており、種車はそれぞれ03-100形(8号車)-03-200形(7号車)-03-800形(1号車)です。
外観は先頭部分に赤帯が入り、大型の排障器が取り付けられていますが、それ以外のラインはグレーのままだったり、ドアチャイムやドア上の車内案内表示器などもそのまま使われていたりと、03系の日比谷線時代の面影が良く残った仕上がりとなっています。
▲ 長野駅に到着した3000形。元地下鉄の車両だけあって、地下駅の景色がよく似合います。
元営団地下鉄3000系を置き換えた03系が、今度は長野の地で同じことを繰り返しているのは何か因縁めいたものを感じずにはいられません(笑
湯田中への入線が可能な仕様のようですので、8500系より使い勝手が良い車両となりそうです。
ところで、2013年3月15日の記事で使用した画像の再掲になりますが、この長野電鉄3000系M1編成となった03-804Fの画像がありましたので、改めて紹介いたします。
当時は、東急東横線の東京メトロ副都心線直通運転開始に伴う日比谷線の東横線乗り入れ中止の関係で、話題にしていました。
▲ 中目黒駅に停車中の日比谷線時代の03-804編成。先頭の03-804号車は、長野電鉄3000系M1編成の長野方先頭車のデハ3011となった車両です。
関連記事