【松本電鉄】 松本バスターミナル? 松本駅?(方向幕編)

ホリデー横浜

2011年01月20日 07:01

昨日の記事の関連で、少し古い画像を集めてみました。
いずれも1992(平成4)年~1994(平成6)年頃に浅間温泉(※)で撮影したもので、当時を懐かしんでいただくと共に、浅間線・新浅間線を例に取り、路線バスの終点としての“松本バスターミナル”行きの表示が、どのように方向幕に表示されていたかというバリエーションを楽しんでいただければ幸いです(^^;


まずは、系統番号が導入される前まで良く見られた表示パターンから…ですが、この当時はまだ方向幕へのローマ字の併記は行なわれていませんでした。
また、路線名や経由地を示す枠囲みも、青色ではなく緑色が使われていました。



▲ 1992年頃に導入された元京阪バスのブルドッグ・10333号車。松電への導入当初からこのタイプの方向幕を装備していたグループで、浅間線の経由地表記に「信大病院」を採用し、[信大病院] 松本バスターミナル」と表示。



▲ 上と同じ1992年頃に導入された元京阪バスのブルドッグ・10258号車。視野拡大窓ではないフロントガラスを持ち、途中で方向幕を交換された1982年式のグループは、浅間線の経由地表記に「信州大学」を採用、[信州大学] 松本バスターミナル」と表示していました。



▲ さらに遡り、1988(昭和63)年に新車で導入された10870~号車のグループ。新製当初は赤バス塗装で、上高地や美ヶ原高原など観光路線での使用を考慮した1席ずつ独立の2列席を採用。非冷房ながらリクライニング機能や灰皿の装備もありました。このタイプの車両には、経由地又は路線名の枠囲みはなく、信大病院経由 松本バス/ターミナル」と2段書きで表記。



▲ 新浅間線の10356号車と並ぶ現在の赤バスメモリアル号・10480号車の若かりし日の姿です。10480号車も、導入当初は上の10870号車と同じタイプの方向幕を装備していた時期があったようです。


終点に「松本バスターミナル」と表記した方向幕はここまでです。
次は、相矢式の表示を採用していた頃の姿です。このタイプの幕は、字数の関係か単に「松本」と表記されています。



▲ 1992年頃に導入された10250~10259号車のグループは、導入当初は「松本浅間温泉」のように相矢式の表示を採用していました(「信大病院」又は「横田」の経由地は、の上に表記。)。これは、比較的短距離の路線であり、高頻度の運転を行なっていた路線でもあることから、頻繁に方向幕を変える手間を省くための措置(あるいは頻繁に幕を変えることによる幕の劣化を防ぐため?)であったものと思われますが、わずか2年ほどで上のようなタイプの方向幕に交換されてしまいました。3台の社番は左から10253号車(松本22あ15-12)、10256号車(同15-09)、10254号車(同15-11)ですが、それにしても社番と登録番号の順番が滅茶苦茶です(^^;;;



▲ 赤バスの頃も相矢式の表示を採用した車両があり、1973(昭和48)年式の304号車の方向幕は「松本 新町(縦書き) 浅間温泉」のようになっていました。


赤バスまで遡ると、方向幕は布製で手書き…というパターンも多く、1台1台ごとに個性があって、見ていて楽しいものでした。
また、路面電車があった頃の名残なのか、「松本駅」と表記した方向幕をもつ車両も多く、今にしてみれば“歴史は繰り返す”的な要素もあったワケです(^^;




▲ 撮影した角度の関係で、方向幕が見えにくいので、拡大したものを並列してみました。上の304号車と同世代の300号車は、「松本駅 新町(縦書き) 浅間温泉のように、“温泉”の文字だけ小さくなっていました。




▲ 最後はコチラ。320号車の方向幕は、なぜか「浅間温泉 新町(縦書き) 松本駅」のように他の車両とは逆順に表記していました。1992年に10250~10259号車が導入された後、入れ替わりに同数の315~324号車(いずれも通称“ビデオバス”と呼ばれ、案内放送にVHSテープを使用したビデオ放映が採用されていた車両です。)が廃車され、一部の部品が外された後、一時的に路面電車の軌道敷跡の道路脇に留置されていました。


さて、延々と松本電鉄ネタばかり紹介してきましたが、ひとまずここで終了です。また明日からは別のネタを用意してありますので、どうぞご期待ください(^^;


(※ 当時の浅間温泉は、路面電車の軌道敷跡を利用した未舗装のバス専用道路の終端が膨らんだ場所…程度のもの(一応浅間温泉駅の跡地のようですが…)で、構内もバス乗り場の歩道部分を除いて未舗装でした。敷地への出入りも各所から自由にできる状態で、道路とも構内とも区別がつかない場所でしたが、必要以上にバスに接近しないように注意しながら待機中の車両を撮影させていただいたものです。)

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